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Tuesday, November 14, 2006

「In Cold Blood-冷血」を読んだ

  「In Cold Blood-冷血/Truman Capote-トルーマン・カポーティ」(新潮文庫)を読んでみた。
  ロープで縛られ、至近距離から散弾銃で射殺されるという一家4人惨殺事件はカンザス州の片田舎で起きた。犯罪者の幼少からの事件を起こして逃亡して捕まるまでの心理や行動状況、近隣の住人や犯人を追うものたちの思いや心理、そして犯人が絞首刑に処せられるまでの状況、それにまつわる社会の反応、特に死刑制度の是非などなどこの事件を5年間取材した著者である カポーティの執念のNonfiction Novelがこの小説。
  あまりに綿密すぎて、途中散漫に感じるところがあったり、決して読んだ後にすっきり感が残るものではないけど、病的なまで執拗に描かれていて、なんかひっかかる。特に人を殺す動機が不明確なAdult Childrenである犯人像など、いつの時代でも起きていること。日頃TVを観てて起きる事件と同質なもの。ほんと、ひっかかる。
  で、カポーティ自身も、アルコール中毒で薬物中毒で、最後は心臓発作で急死。公開されている映画「Capote/カポーティ」はとっても気になるです。

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