「海辺のカフカ/村上春樹」を読んだ
先日の「アフターダーク」
に続き、村上春樹氏の小説
「海辺のカフカ」
上/下を読んだ(ほんといまさらですが....)。
内容は、あのカフカの不条理系世界をベースに、ギリシア悲劇を呪いとして地で行くような家出少年「僕=田中カフカ」と、
猫と話ができたり、近未来予測がといった神秘的能力を持つ「ナカタさん」を中心に物語が展開し、それが最後に交わっていく。そんな物語。
まず印象的には、ちょっと懐かしい村上パラレルワールドって感じ。大昔に読んだ"世界の終わりとハードボイルド・
ワンダーランド"や"ねじまき鳥クロニクル"に通じる不思議な世界。で、「ナカタさん」と「星野青年」のやり取りには、
妙な優しさを感じる奇妙なロードムービーになってる。で、四国から帰った田中カフカ君はどうなったんだろ?
それにしても、次、次って一気に読めた。自分は学生時代から思いっきり村上龍氏にはまったクチだけど、なんだかんだで、
春樹氏の小説も全部読んできてる。で、この小説もなんか面白かったです。自分にとって、つかず離れずな春樹氏でした。
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