「アフターダーク/村上春樹」を読んだ
先日の中国出張中に読んだ「アフターダーク/村上春樹」
(講談社文庫)。
内容は、深夜のファミレスで読書をして暇を潰す19歳のマリ、行為の前に生理が始まったという理由で、客から暴力を振るわれ、
すべてを奪われた中国人売春婦、売春婦を殴り、持ち物を身包み剥した後で、会社に戻って仕事を続けるサラリーマン石川、
元女子プロのラブホテルのマネージャーカオル、名前を捨て過去から逃げ続けるホテル従業員コオロギ、眠りつづけるマリの美しい姉エリ、
孤児だったこともある音楽好きの青年高橋。 彼らが少しずつ絡みながら、一夜だけの物語が進行する。進行するけど、そのまま淡々と...。
久々に村上氏の小説を読んだんだけど、なにが言いたかったんだろう。その題名通りにDarkな感じのままの不思議な小説。
なんにも解決せず、こんがらがっている感じは、まさに生活するってことかも...。
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Comments
うわ。奇遇ですね。私も先週これ読みました。
最後までどきどきしてたのに、すごーく消化不良の終わり方でしたよね。After Darkには何があったのか???いまだになぞです。
Posted by: Jimakei | Thursday, January 18, 2007 12:41
>Jimakeiさん
そうなんだよ、ほんと不思議な小説。
今までの文体と違ってて、新境地とも言われてるけど、ま、俺的には微妙な感じっす。
で、現在、カフカ熟読中。今のところ、いい感じっす。
Posted by: emam | Friday, January 19, 2007 23:14
こんにちは。お久しぶりです。mieです。
久々にブログ拝見しました。私もついこの間、アフターダーク
読み終わったばっかりです。
この本に出てくる、ラブホテルの雇われ店長、神取忍のイメージが
頭から離れないのは私だけでしょうか。
Posted by: mie | Sunday, January 21, 2007 16:05
>mieさん
たいへんご無沙汰です。お元気ですか?
なんか、アフターダーク読んでるひと、多いですね。
で、確かに、神取忍ですね(笑)。自分も同じこと考えてました。あはは。
Posted by: emam | Sunday, January 21, 2007 21:42