「華麗なる一族/山崎豊子」を読んだ
ちょっと前、日曜の夜放送されていた「華麗なる一族」(TBS)。正直、
日本のテレビドラマは苦手なので、あんまし真剣に観ていなかった。とは言っても興味あり。で、今まで山崎氏の作品は「白い巨塔」、
「大地の子」、「沈まぬ太陽」
と読んできて、今回はテレビの原作「華麗なる一族 上・中・下」(新潮文庫)を読破。
それにしても、この原作、万俵コンツェルン総帥にして阪神銀行頭取の万俵大介氏を中心に話が進み、
かつ相当なワルに描かれている。で、彼に翻弄される一族の姿と金融業界の内幕がいいTensionで一気に読める。官・政・
財界にまたがる閨閥作りも凄まじいし、法廷闘争のあたりもテレビとは異なる血も涙もない状況に。で、
最後はまさに輪廻応報なStory展開に。これがもし勧善懲悪な感じに書かれてしまうと、ここまでHigh
TensionはKeepできなかったかも。
というわけで、やっぱ山崎豊子氏の本って、ほんと面白い。機会があれば、別な作品も読んでみよう。
>Kbtさん、貸していただき感謝! とっても面白かったです。
「映画・テレビ」カテゴリの記事
- 「Old/オールド」を観た(2022.07.21)
- Star Wars小説「Star Wars:The Rise of Skywalker~スター・ウォーズ:スカイウォーカーの夜明け/Derek Connolly(原),Colin Trevorrow(原),Chris Terrio(原),Rae Carson(著),稲村広香(訳)-デレク・コノリー(原),コリン・トレヴォロウ(原),クリス・テリオ(原),レイ・カーソン(著)」を読んだ(2022.07.20)
- 「Destroyer/ストレイ・ドッグ」を観た(2022.07.19)
- 「くるり LIVE at 武道館 2011 ~言葉にならしまへん、笑顔を見しとくれやしまへんやろか~」(WOWOW)を観た #2(2022.07.14)
- 「Stranger Than Paradise/ストレンジャー・ザン・パラダイス」を観た #2(2022.07.12)
「書籍・雑誌」カテゴリの記事
- Star Wars小説「Star Wars:The Rise of Skywalker~スター・ウォーズ:スカイウォーカーの夜明け/Derek Connolly(原),Colin Trevorrow(原),Chris Terrio(原),Rae Carson(著),稲村広香(訳)-デレク・コノリー(原),コリン・トレヴォロウ(原),クリス・テリオ(原),レイ・カーソン(著)」を読んだ(2022.07.20)
- 「ミス・サンシャイン/吉田修一」を読んだ(2022.07.15)
- 「透明な螺旋/東野圭吾」を読んだ(2022.07.08)
- 「愛なき世界/三浦しをん」を読んだ(2022.07.04)
- 「N/道尾秀介」を読んだ(2022.06.23)
Comments
私も山崎豊子が大好きなのですが、「不毛地帯」と「二つの祖国」がお勧めです。本当に、一気に読んでしまいますよね、山崎豊子の本って。
Posted by: Yu | Thursday, March 29, 2007 22:38
>Yuさま
そうそう、「大地の子」はYuさまのお薦めで、読ませていただきました。
結構、Heavyな話が多いんだけど、執拗と言いたくなるくらいの山崎氏の取材力に基づいて、あまりにRealな小説なんで、やっぱ感動します。
じゃ、次は「不毛地帯」あたりに行きたいと思いまーす。
Posted by: emam | Friday, March 30, 2007 22:56
はじめまして
山崎豊子さんは『白い巨塔』とこの『華麗なる一族』しか呼んでいませんが、とてもボリューム満点で、大満足です。どちらかというと「巨塔」より「一族」の方が読んだばかりなので印象に強く残っています。
他の作品も機会があれば読んでみたいと思います。
Posted by: チャーリー432 | Wednesday, April 11, 2007 21:15
>チャーリー432さま
はじめまして。
コメント&TB、ありがとうございます。
確かに、「華麗なる一族」の方が、なんか生ナマしいですね。
個人的は「沈まぬ太陽」がお薦めです!
Posted by: emam | Friday, April 13, 2007 00:33