「Fine Days/本多孝好」を読んだ
Hawaiiに向かう成田空港の書店で、
なんとなく表紙のイラストに惹かれて、読んでみた「Fine
Days/本多孝好」(祥伝社文庫)。
この文庫本、表題作の「Fine Days」を含め、4つの中短編作品が収められている。で、簡単に書くと、
"高校生である主人公の僕、女子を仕切ってる安井、口数が少なく絵を描く神部の3人が、転校してきた髪の綺麗な女の子をめぐる話"が
「Fine Days」、"余命宣告された父の35年前に別れた恋人を、主人公が探しにいく話"が「イエスタデイズ」、
"幼少の頃妹を亡くしたという過去に縛られる大学院生の女の子が、後輩を通じて自分をみつけていく話"が「眠りのための暖かな場所」、
そして4つめが"シェードをめぐり、骨董屋の老婆が伝える物語にある決心をする主人公の話"が「シェード」。
で、個人的によかったのは、「イエスタデイズ」と「シェード」。「イエスタデイズ」
はファンタジーというか不思議譚がなんか純粋な感じでよかったし、「シェード」は主人公の決意がとても爽やかに前向きに描かれてた。
この中短編集、著者初の恋愛小説と帯に書かれていたけど、単純な恋愛小説ではなく、
ファンタジーのようなミステリーのような話ばかり。読んでて、明るい世界観に心地よくなれた。結構、お薦めかも。
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