「流星ワゴン/重松清」を読んだ
「流星ワゴン/重松清」
(講談社文庫)を読んだ。
この本、親父の死に際に、家庭崩壊寸前で死にたがってる主人公である息子の前に、
親父が主人公と同じ年でふっと現れるところから物語が始まる。で、この親父に会うにあたり、
5年前に交通事故死した父子の乗る不思議なワゴンが、過去の人生の岐路に、彼を連れてくれる。で、
そんな主人公が彼のそんな人生を見つめなおす物語がこれ。
この小説、大人のためのファンタジーですね。しかもテーマは、父親と息子など、家族の間でのディスコミュニケーション。で、
単純なファンタジーだけではなく生々しい。簡潔で余計な修飾がない文章で、結構、身につまされる感じを受けた。で、
Lastはちょっとした忘れてしまいがちな大切なことを気づかせる終わり方。
最近、母が入院したりと(おととい退院しました、ほっ。)、いろんなことが起きてる今日この頃。失う前になにかに気づかせる本でした。
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