「オーデュボンの祈り/伊坂幸太郎」を読んだ
最近ほんとにはまってる伊坂幸太郎氏。
で、伊坂氏のデビュー作「オーデュボンの祈り」
(新潮文庫)を読んだ。
コンビニ強盗に失敗し、逃走し、気付くと見知らぬ島にいた主人公"伊藤"。この島は仙台沖にある「荻島」という名前の島。
ここは江戸時代から外部と遮断された鎖国状態にある。ここに住む人々は、嘘しか言わない画家"園山"とか、
警察も暗黙了解している殺人を許された男"桜"とか、体重300キロの"ウサギさん"とか、人の言葉を話し、
未来が見えるカカシ"優午"などなど、不思議な人々ばかり。そんな中、殺人事件(殺カカシ事件?)が起こり、
極悪非道な警察官"城山"がからんだり、伊藤の元彼女"静香"がからんだり、すべての登場人物がひとつの「この島に足りないもの」に向けて、
集約していく。
最初、この小説のTitleにある「オーデュボンってなんだろ?」って思っていたけど、
この"オーデュボン"とはアメリカの画家・鳥類研究家"ジョン・
ジェームズ・オーデュボン John James Audubon"のこと(初めて知った)。で、
人間が乱獲のため絶滅させた"リョコウバト"(これも初めて知った)、
そして彼が描いたこの鳥の絵も重要なKey Item。
ともかく、謎解きとちょっとしたヒントやItemがいたるところにちりばめられてて、それがパズルのようにつながって、
「この島に足りないもの」が読み終わる前にわかった瞬間、ちょっとうれしかった。そんな感じのミステリー小説のフリをしたファンタジー小説。
というわけで、次は「重力ピエロ」に突入中。
とりあえず飽きるまで伊坂Worldにはまってみよう。
cf.伊坂幸太郎 読破 List
- ラッシュライフ
- チルドレン
- 陽気なギャングが地球を回す
- 終末のフール
- オーデュボンの祈り
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Comments
こんばんは。
ずいぶんと昔にくるりの武道館LIVEでTBさせていただいた者です。あの時はコメントいただいてありがとうございました。
ところで、伊坂さんハマってますか‼
僕も伊坂先生は大好きで、現時点で出版されている作品はデビューから順番に読み倒しました‼個人的には「砂漠」「チルドレン」「死神の精度」が大好き‼です。てか、すべて好き過ぎます。
ネタばれとか無いんで僕のブログの左下の検索エンジンで「伊坂」で検索してみてください。この上なく暇な時に。
てか、いきなり現われて長文失礼いたしました。
Posted by: こうたろ | Wednesday, August 22, 2007 01:44
>こうたろさん
ご無沙汰してます。
まだまだ、伊坂氏作品ははまりかけた状況ですので、早速遊びに行きますね。
Posted by: emam | Thursday, August 23, 2007 00:48