「アルキメデスは手を汚さない/小峰元」を読んだ
二子玉川の紀伊国屋書店でなんとなく魅かれて、とりあえず読んでみた小峰元氏の
「アルキメデスは手を汚さない」
(講談社文庫)について。
「アルキメデス」という不可解な言葉だけを残して、女子高生・美雪が死ぬ。彼女の死因は子宮外妊娠。
父親は娘を妊娠させた相手を探し、復讐しようとする。さらにクラスメートが教室で毒殺未遂に倒れ、...。
そんな青春推理小説の草分け的存在(江戸川乱歩賞受賞作)。
反体制的高校生達が引き起こす裏切り、脅し、妊娠、毒殺未遂、表面的な助け合いといった暗黒面に戸惑う大人達。正直、
なんかありえないStory展開に少々「??」な印象も受ける。なんかミステリーとして楽しむより、少々古めな青春小説を読んでる気分かと。
高校生は大人が思ってるほど単純じゃないし、大人並にやることやってるし、でも、大人にない純粋な目線で物事を見ることができる。
そのGapをミステリーの形で伝えたかったのかな。
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Comments
なつかしー。他にもソクラテスとかピタゴラスとか。高校生のころ読んでましたよ。
Posted by: かたばみ | Sunday, October 28, 2007 21:34
>かたばみ先輩
この小説、最近再版されて、結構Pushされてるようです。
帯のコメントも「東野圭吾」の推薦文がデカデカと書いてましたし。
Posted by: emam | Sunday, October 28, 2007 22:33
自分の高校生の頃の愛読書です。
たしかに、ミステリー小説ではなく、青春小説ですね。
たぶん、読者も中高年でしょう。現代の高校生の感覚ではないと思います。
Posted by: ひでさん | Wednesday, October 31, 2007 17:23
>ひでさん
おお、そんな有名な本だったんですね...。
まったく知りませんでした...。
Posted by: emam | Thursday, November 01, 2007 07:25