「ランドマーク/吉田修一」を読んだ
三茶のTsutayaで、何気なく手にとって読んでみた吉田修一氏の
「ランドマーク」
(講談社文庫)について。
大宮に建設中の超高層ランドマーク・タワービル"omiyaスパイラル"。その建築物は、
まるで引越しの荷造りのときに文庫本が螺旋を描きながら、うずたかく積まれるように、作り上げられようとしている。で、
そこで働く建築家と鉄筋工、2つの男の人生のが交互に進行していく物語。歪みながら、ねじれながら、交差しそうで交差しない2つの物語。
で、特異な構造をもつ建造物"omiyaスパイラル"。そして、不安定でいびつな建築家と鉄筋工の人生は、
ちょっとした設計ミスや過ちで一気に崩壊してしまう危うさを抱えている。この2人の物語は、交差したのかしていなのか、
微妙な状態のまま進み、そして、なんか象徴的な終わり方を向える。で、正直、個人的に不完全燃焼な感じを最初は受けた。
2人が煮え切らないまま、不安を抱えたまま生きているように、ほんと微妙な小説。まあ、直球でリアルすぎるとみんな傷つくから、
こんなもんでいいのかも...。すべて、微妙なバランスはきっと大事。
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