「パイロットフィッシュ/大崎善生」を読んだ
「ロックンロール」
に続き、三茶の文教堂書店でなんとなく読みたくなった大崎善生氏の
「パイロットフィッシュ」
(角川文庫)について。
深夜、アダルト雑誌"月刊エレクト"編集部に勤める山崎のもとに19年ぶりにかかってきたのは、
突然消滅したかつての恋人由希子からの電話。ロック喫茶のマスター渡辺とか上司の編集長 沢井とか、これまでに出会い、
印象的な言葉や姿勢や思いを残していった人々。一度巡りあった人と二度と別れることはできない。そんな追憶と今を行き来する小説。
ダラダラとあくせくと、いろんな事をこなしながら生きていると忘れがちなんだけど、
やっぱり過去があって今があるってことを改めて思い出す。確かに「記憶の集合体」ってものはどこかに存在して、くすぶり続けていて、
ふっと浮かんで、思い出して、笑ったり、後悔したりするんだよね。
それにしても、大崎善生氏の小説って、なんか刹那的なんだけど、透明感がある。どこか村上春樹氏の小説に似た匂いを感じる。
次は「アジアンタムブルー」を読もう。その前に、重松清氏の「失踪」を読み終えよう。東山彰良氏の「ラム&コーク」
も読まねば...。読書の秋、堪能中。
cf.大崎善生 読破 List
- ロックンロール
- パイロットフィッシュ
追記:本日手に入れたCD/DVDは以下。後でじっくり書きます。
・ 無限の風/奥田民生 (2007/CDS)
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Comments
「パイロットフィッシュ」を読む。19年振りにかかってきた元恋人由希子からの電話。そんなことがあるのか、あったらいいな的な複雑な気持ちで読んだ。しかしパイロットフィシュとははかない役割だ。
Posted by: 佐久間昂 | Thursday, August 25, 2011 19:00
>佐久間昂さん
ほんとそうですね。刹那的で透明感にあふれてると思います。
Posted by: emam | Saturday, August 27, 2011 09:31