「熱球/重松清」を読んだ
最近文庫になったので、二子玉川の紀伊国屋書店で買った重松清氏の
「熱球」
(新潮文庫)について。
甲子園に憧れ、ツキと運と声援で予選を勝ち進んだ20年前の夏、決勝戦前夜に悲劇が起こり、みんなの夢が断ち切られた。で、
20年後、38歳になった主人公は一人娘を連れて故郷に戻り、仲間と再会し、あの悲劇に向き合った。
もう一度マウンドに立つための再出発の物語。
高校球児だったころの自分とか、捨てたはずの故郷とかそこにいる友達たちとか、全部じゃないけど、
今の自分にOverlapしていて、なんか身につまされる。最近田舎にあまり帰ってないし、
家族にこっちから連絡することも皆無だし...(ま、高校球児と言っても、自分は軟式野球だったし、練習がきつくて、
数ヶ月で辞めたんだけどね...)。
ともかく、「逃げても良いんだよ」って言葉がとてつなく優しく、響きましたねぇ。一度原点に立ち返り、次への成長していく、そんな話です。
読んでよかった。
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