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Saturday, December 22, 2007

「熱球/重松清」を読んだ

  最近文庫になったので、二子玉川の紀伊国屋書店で買った重松清氏の 「熱球」 (新潮文庫)について。
  甲子園に憧れ、ツキと運と声援で予選を勝ち進んだ20年前の夏、決勝戦前夜に悲劇が起こり、みんなの夢が断ち切られた。で、 20年後、38歳になった主人公は一人娘を連れて故郷に戻り、仲間と再会し、あの悲劇に向き合った。 もう一度マウンドに立つための再出発の物語。
  高校球児だったころの自分とか、捨てたはずの故郷とかそこにいる友達たちとか、全部じゃないけど、 今の自分にOverlapしていて、なんか身につまされる。最近田舎にあまり帰ってないし、 家族にこっちから連絡することも皆無だし...(ま、高校球児と言っても、自分は軟式野球だったし、練習がきつくて、 数ヶ月で辞めたんだけどね...)。
 ともかく、「逃げても良いんだよ」って言葉がとてつなく優しく、響きましたねぇ。一度原点に立ち返り、次への成長していく、そんな話です。 読んでよかった。

cf.重松清 読破 List
- 流星ワゴン
- いとしのヒナゴン
- 疾走
- 熱球

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