「東京奇譚集/村上春樹」を読んだ
二子玉川の紀伊国屋書店で買った村上春樹氏の短編集
「東京奇譚集」
(新潮文庫)について。
ゲイであることをカミングアウトした結果、家族と孤立して暮らすピアノ調律師の話「偶然の旅人」、
ハワイで鮫に襲われサーファーの息子を亡くした母の人生を描いた話「ハナレイ・ベイ」、突然失踪した人間を探す男の話
「どこであれそれが見つかりそうな場所で」、出会う女性たちにその出会った意味を考えまくる小説家の話「日々移動する腎臓のかたちをした石」
、そして名前を奪われた女性の話「品川猿」の5話。みな、不思議な運命や出来事を描いている。
で、どの話も、それぞれの人々が、不思議な体験や出来事を通じて、自分の欠けているものや引きずってきたものに気づき、
それらを受け入れて、また前に行こうする姿が描かれてて、ちょっと清清しい感じ。個人的によかったのは、「ハナレイ・ベイ」かな。
時間をかけて、息子の死後の生活を乗り越えた母親が再生するこの話、ちょっとお薦めです。
ともかく重荷が消える瞬間って、読んでる僕らの重荷も消えた気がする。とっても疲れてるときに読むとよいかもです。
cf.村上春樹 読破 List
- アフターダーク
- 海辺のカフカ
-
Mr.and Mrs.Baby and Other Stories-犬の人生/Mark Strand-マーク・
ストランド
- 東京奇譚集
PS.明日から3泊4日で人生10回目の中国出張。帰国はこの土曜日予定。今回は合計11名の大所帯。部署もバラバラ。来年のこと、 最近のことなど、話すことはたくさん。ま、通関と鳥インフルエンザには注意だ。では、行ってきまーす。
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Comments
「東京奇譚集」よんで頂いて有難うございます。
表紙の猿の絵も気にってもらえると嬉しいです。
(´・ω・`)ノENOKI
Posted by: 榎俊幸 | Friday, December 14, 2007 22:28
>榎俊幸さま
いきなり表紙の作者である榎俊幸さんからコメントいただき、恐縮ですけど、うれしかったです!!
原画も拝見しました。なんか小賢しい感じ猿が最高です。
では、また遊びに行きます~。
Posted by: emam | Saturday, December 15, 2007 18:16