「Babel/バベル」を観た
この正月に観た「Babel/バベル」(2006/Cinema)について。
言葉が通じない、心が通じないといったどこにも届かない想いを伝える魂の物語がこれ。
モロッコで羊を狙うジャッカルの退治に父親からライフルを渡された遊牧民の兄弟は、
射撃の腕を競ううちに遠くのバスを標的にしてしまう。この銃撃を受けて負傷したのが、
お互いへの不信感を抱えながらモロッコを旅行中のアメリカ人夫婦の妻。そして、
その旅行中の夫婦の子供たちの面倒を見るベビーシッターはメキシコ人不法就労者。夫婦がモロッコでの事故で帰れない中、
息子の結婚式のために、夫婦の子供たちを連れ、国境を越えてメキシコに戻るベビーシッターは、その帰りに国境を強行突破してしまう。そして、
そのライフルの元の持ち主は日本人。彼の娘は聾唖者の女子高校生。母親を泣くしたショックから立ち直れない彼女は愛を求めて町をさ迷う。
「人間のコミュニケーションの問題」を描いた作品だけど、それぞれの救いようのない悲劇には子供がかかわっていて、
大人たちの無責任さが浮き彫りにされている。女子高校生が最後に若い警官に渡した手紙に何が書かれていたのだろうか?
とっても何かがひっかかった映画。
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