「イン・ザ・プール/奥田英朗」を読んだ
book1st渋谷文化村通り店をうろいついてるとき、
前から気になっていた奥田英朗氏の
「イン・
ザ・プール」(文春文庫)が目の留まる。これについて。
プールで泳ぐことから抜け出せなくなるストレス性体調不良の編集者(from「イン・ザ・プール」)、
陰茎強直症に悩む会社員の主任(from「勃ちっ放し」)、誰かにつきまとわれるという被害妄想なコンパニオン(from「コンパニオン」
)、ケータイメール発信が1日200通を超えた高校生(from「フレンズ」)、
タバコを消さずに家を出たのではという不安にさいなまれる強迫神経症のルポライター(from「いてもたっても」)。
そんな神経症を抱えた患者達が、精神科医"伊良部一郎"を訪ねてくる。
現代社会の抱える問題を常軌を逸したやりかたでなんとなく解決していく、そんな物語。
この小説、面白かったなぁ。で、ちょっと身につまされた話が「フレンズ」。
自分もこんな風にほぼ毎日blogを書くことに思い切りはまって、書かないとどこか落ち着かないし...。で、「いてもたっても」
もまったくわかる。自分が出張する時など、"あ、タバコ、消したよな"とか、"鍵、ちゃんとかけたよな"とか、思ったりする。やっぱ、
ストレス抱えてんだな...なんて読後感に浸った小説。なにごとも程ほどに。
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