「くちぶえ番長/重松清」を読んだ
三茶のTsutayaで買った重松清氏の
「くちぶえ番長」(新潮文庫)について。
今では作家になっている中年の"ぼく(ツヨシ)"が、ふるさとの家の物置を整理していた時、
小学4年生の頃に書いていた"ひみつノート"を発見する。で、そのノートを題材にしたという感じで、この物語が始まる。で、
小学4年生の"ツヨシ"のクラスに、一輪車とくちぶえが上手な女の子"マコト"が転校してくる。で、転校の挨拶で"マコト"は「私、
この学校の番長になる"と宣言する。一方の"ツヨシ"は、いろいろと思うことがあっても、言葉や行動に移せない引っ込み思案な優等生。
そんな2人が、"サイコーの相棒"になっていくのが、この物語。
この小説、小学館の学習雑誌「小学四年生」に掲載された児童文学。小学生のとき、
家族以外の人から初めてバレンタインでチョコをもらったときの気持ちとか、「確かにこんな気持ちだったのかもなぁ」って思い出しました。
特に、愛犬"ワン"が亡くなるエピソードは、自分が子供の頃、
家で飼ってた犬"ケイスケ"が亡くなったときの気持ちや光景を完全に思い出しました。
そして、弱いものいじめが大嫌いで、ぶっきらぼうだけど優しい。番長のあるべき姿を学びました。
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Comments
実は私も重松 清にはまっております。
「流星ワゴン」を読んで以来。
電車の中で「例のシーン」に遭遇したのですが
電車の中にも関わらずぼろぼろに泣きました。
その後アマゾンで重松 清を大人買いですわ。
「疾走」は、こんなにもすごい境遇の子がいるのか?
いるんだろうなぁ・・・と思いつつ、メインの3人の
ピュアな気持ちにも刺激されて、ラストシーンでは
またもや泣き。
今は「トワイライト」読んでます。
40前後のおやじのハートを鷲掴みにする作家さんですよね。
Posted by: かつお | Tuesday, January 29, 2008 00:03
>かつおさん
おお、はまってますか(笑)!!
「疾走」よかったですね、救いようがなくて。。。
自分的には、「いとしのヒナゴン」が、めっちゃお薦めです。「沈まぬ太陽」以来の号泣でした。
今度、blogにあげてくださいね。
Posted by: emam | Tuesday, January 29, 2008 23:00