忌野清志郎/日本武道館/2008.02.10
いやー、ほんと何回も涙腺うるみました...。
というわけで、「忌野清志郎
完全復活祭日本武道館」について書きます。思いっきり、書きます。長くなります、すみません。
寒空の下、17:00過ぎに、九段下に到着。すでに物凄い人。しかも、いつものLiveと違い、年齢層が異様に高い。 「俺もまだまだ小僧だな」と思いつつ、人ごみの中、武道館に向かう。グッズを求める長蛇の列を横目に、ともかく正面入り口の看板を見て、 一気にTensionがあがる。
今日の席は2階東。2階席への階段を上がる前に、ともかくタバコ。RC SuccessionのLiveは行ったのは、 X'mas1988.12.25の同じここ武道館以来の約20年前。別れた彼女とか友達とかと行ったんだけど、 そいつが今の彼を連れてきやがって、アッタマ来ながら、Liveを鑑賞。ちょうど、そのころのRCは東芝原発問題で、 世の中に怒りをぶちまけまくってた。俺も怒ってたけど、清志郎も怒ってた。そんなことを思い出しながら、一服。さ、いよいよ武道館に入る。
で、入場したら、全員に快気祝い手ぬぐいを配ってた。う、うれしいこころ遣い。そのまま、2階席東の席に着くと、後ろの列の席に、 昔とってもお世話になったcuminさんが...。 1万人以上も人がいる中で、まさかにこんなに近いとは。ご縁ですね...。で、席から見ると、真横からLiveを見る感じに。それにしても、 Stage裏の北Zoneまで観客が入ってて、360度、人で埋まってる。すげ~~。
そんな感じで、18:15頃、客電が落ちる。いきなり、スライドで、清志郎の写真が映し出される。 抗がん剤の副作用でツルツルになった頭髪が徐々に生えていき、"復活"するまでを写真で公開。写真はたぶん、自分撮りした感じ。きっと、 この日を信じて、自分の姿を撮りまくったんだろな。病魔と闘った日々をありのまま見せる清志郎。あまりに壮絶な姿に、全身に鳥肌がたった。 で、そのスライドの後半、ベッドで寝てた清志郎が、「2年間、よく寝たぜ」と起き上がる映像で、もう、一気に大歓声。俺の涙腺、 一気にうるむ。さ、いよいよ、Liveが始まった。
さ、ド派手なガウンをまとって、ちょっとゆっくり歩きながら、清志郎がStageに登場。まるで、 JBだ。1曲目「JUMP」でLiveがStart。「BUDOOOOOOOOKAN BABY!!」という第一声。ああ、 清志郎だぁ。もう、 このあたりでまたまた涙腺うるむ。サビの"JUMP"に合わせて、高く飛べなくたって、もう生きてて、 歌ってくれるだけでいいという気分になる。やばいです。
で、清志郎のMC。みんなに感謝を言いまくる。そして、"バンドに帰ってこれたことが、何よりうれしい!"って、 言ったとき、もう、泣けたね。こっちもうれしいよ、また会えて。また聴けて。
で、Album「夢助」あたりを中心にLiveが進む。ラフィータフィー系や「**の十字架」 あたりまでは聴いていたんだけど、このあたりのSoloは、あんまり聴いてなかったんだよね...。ああ、聴けばよかったと激しく後悔。 そんな中、6曲目に「デイ・ドリーム・ビリーバー~DAY DREAM BELIEVER~」。清志郎本人じゃないけど、ご関係者のTHE TIMERSがThe Monkeysをコピった名曲。昔、カラオケで歌いまくったなぁ。ほんといい歌詞です。
このあたりでBandの紹介が入り、DrumがあのRCの新井田耕造であることがわかる。風貌は思いっきり、 ロマンスグレー。でも音は相変わらずデカイ。そして、NEW BLUE DAY HORNSが紹介される。梅津さんはすぐわかったけど、 あの片山さんも健在だ。相変わらず、でかい体で、いいSax、吹いてる。みんな、いいおっさんだけど、元気そうで、うれしかった。
そして、清志郎のアコギでイントロが流れ、StageにもうひとりのGuitaristがからむ。ここで、 盟友仲井戸"CHABO"麗市が登場。で、二人で歌う「いい事ばかりはありゃしない」。# 金が欲しくて働いて、眠るだけ... #。 もうマジで鳥肌が立つ。
で、RC時代の「君が僕を知ってる」をはさみ、ChaboがSoloで「チャンスは今夜」。ああ、めっちゃ懐かしい。 この曲、自分が中学生だったとき、隣に住んでた不良のお兄さんから借りたAlbum「Blue」に入ってる曲。あまりに、 下品なSex,Drug,Rock'n.Rollという感じで、いたいけな中学生の心を鷲づかみ。で、Stageではまるで、 Stonesの"Honky Tonk Women"バリにおねえちゃんで溢れてる。あはは、最高だぜ。
そして、「ぼくの好きな先生」。自分が高校生のとき、 清志郎とこの曲のモデルになった美術の先生が載ってる卒業Albumを見に、わざわざ京王線に乗って、日野高校の図書館まで遊びに行ったな。 めちゃめちゃ懐かしい思い出。
その後は、「私立探偵」をはさんで、「多摩蘭坂」が。これもAlbum「Blue」に入ってる曲。 イントロが流れた瞬間に、一気に涙腺うるむ。ほんと、やばいよ、この曲やられちゃうと...。
そして、清志郎がStageを降りた後、Chaboが話し出す。「調子に乗って、もう1曲歌います。 清志郎の復活にふさわしい曲をやりたかった。バンマスの信ちゃんと相談して曲を決めた。俺と清志郎が出会った頃の曲で、俺が21、 清志郎が22で...。清志郎をサポートし続けてくれたスタッフに感謝します。清志郎を愛し、清志郎が一番愛する清志郎のファミリー、 清志郎の家族、本当によかったね!」。そして、「コーヒーサイフォン」を歌いだすChabo。ほんと、また泣けた。
で、「G・O・D」(すいません、初めて聴きました...)をはさみ、「スローバラード」。もう、 歌詞もMelodyも、なにも言うことないです。聴けてよかった。
そして、いよいよ終盤に。まずは「激しい雨」。この曲だけは、知ってたんだけど、あの# RC Successionが聴こえる~RC Successionが流れてる~ #って歌詞に、なんか、過ぎ去った月日を感じましたねぇ。 しかも、あのBandの3/5のメンバーが演奏してんだもんな。なんか感慨深い。そして、「ドカドカうるさいR&Rバンド」と 「キモチE」。もう、ここで昇天しました。まさに、「Yeahっていえ~」です。
で、アンコールの1曲目は「よォーこそ」。「Rapsody」を初めて聴いたときのザワザワした感じを完全に思い出しましたね。 そして、「ROCK ME BABY」(すいません、初めて聴きました...)をはさみ、「雨あがりの夜空に」。もう、もう、 ぐちゃぐちゃです。で、オーラスは、清志郎がひとりで「Like A Dream」。ほんと、感動しましたよ、俺。
こんな感じで、「忌野清志郎 完全復活祭 日本武道館」が終了。終盤、キーボードが奏でるMelodyにのせて、 清志郎が語り始める。「今、この武道館は平和です。今、ここにいる俺たちはみんな平和です。それなのに、21世紀になって何年もたつのに、 この殺伐とした世界からは、戦争や紛争や貧困がなくならない。そこでみんなに訊きたいことがある~~」。ここで、一息おいて、 清志郎がみんなに問いかける。「愛し合ってるかーい~?」。
いい夜になりました。
●Set List
Date:2008.02.10(日)
Place:日本武道館
Tour Title:忌野清志郎 完全復活祭 日本武道館
忌野清志郎 & NICE MIDDLE with NEW BLUE DAY HORNS plus
仲井戸"CHABO"麗市
M-01. JUMP
M-02. 涙のプリンセス
M-03. 誇り高く生きよう
M-04. ダンスミュージック☆あいつ
M-05. NIGHT AND DAY
M-06. デイ・ドリーム・ビリーバー~DAY DREAM BELIEVER~
M-07. いい事ばかりはありゃしない
M-08. 君が僕を知ってる
M-09. チャンスは今夜
M-10. ぼくの好きな先生
M-11. 私立探偵
M-12. 多摩蘭坂
M-13. 毎日がブランニューデイ
M-14. コーヒーサイフォン
M-15. G・O・D
M-16. スローバラード
M-17. 激しい雨
M-18. ドカドカうるさいR&Rバンド
M-19. キモチE
M-20. Baby何もかも
encore
M-21. よォーこそ
M-22. ROCK ME BABY
M-23. 雨あがりの夜空に
M-24. Like A Dream
これ、いただいた"快気祝いの手ぬぐい"。家宝にします。
・清志郎武道館で3時間
「完全復活祭」 (from スポニチ)
・がん克服、
清志郎が完全復活 武道館で単独ライブ (from 中日スポーツ)
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