「ヒート アイランド/垣根涼介」を読んだ
去年の秋頃、映画化されたということで、どこかでひっかかってた垣根涼介氏の
「ヒート
アイランド」(文春文庫)を読んでみた。
渋谷の"Cafe Bar Red Cross"でFight Partyを開き、Street
GangのTopにのし上がった"雅"の頭(ヘッド)の"アキ"と"カオル"。ある日仲間達が、ヤクザが経営する非合法Casinoから、
3人組の男たちが強奪した大金を持ち帰ったことで始まった、雅チームと窃盗Groupと2つのヤクザの攻防戦がこれ。
ヤクザや政治家の裏金など、あまり心が痛まない金を狙う窃盗Groupの"柿沢"と"桃井"。
今の時代の閉塞感や危機感を感じて、体によい食生活や金銭感覚を持つ"アキ"と"カオル"。結局どちらも、
最悪な社会の中でNGを出して生きている。
そして、この小説が面白いのは、社会から完全にDrop Outしたものたち(ヤクザや窃盗団)と、
その境からはみ出しそうになっている若者達の微妙なBalance状態。それらを伝えるCharacter設定とSpeed感溢れた心理戦。
そして最後の銃撃戦。"アキ"はこれからどんな戦いを乗り越えて、完成された男になっていくんだろう。
それにしたも渋谷を舞台にしたこの小説。登場する道順とか建物とか、頭の中にその風景が浮かび、ほんとにReal。
初めて読んだ垣根涼介氏の作品。また気になる作家に出会えました。
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