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Tuesday, March 11, 2008

「リビング/重松清」を読んだ

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"http://emam.cocolog-nifty.com/emam//media/img_20080311T233004914.jpg"
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border="0" />  ずーっとハマり気味な "http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%87%8D%E6%9D%BE%E6%B8%85">重松清氏
世田谷区中央図書館で借りた「 "http://www.amazon.co.jp/%E3%83%AA%E3%83%93%E3%83%B3%E3%82%B0-%E4%B8%AD%E5%85%AC%E6%96%87%E5%BA%AB-%E9%87%8D%E6%9D%BE-%E6%B8%85/dp/4122042712">リビング
(中公文庫)について。

 
DINKSな夫婦とその隣に住む一家とのぶつかったり交わったりしながらの近所づきあいを描いた季節的連作短編"となりの花園"を軸に、
全12編で構成された家族や夫婦のあり様を描いた短篇集。

  この中で、個人的に好きな作品は"ミナナミナナヤミ" と"YAZAWA" と"モッちん最後の一日"。

  離婚に向けて果てなく続く夫婦の会話で、ふと思い出した亡き母親の口癖「ミナナミナナヤミ」を通して、
2人はどうするのかを描いた "ミナナミナナヤミ"。

  まさにやんちゃな時代、誰もがあこがれた矢沢永吉氏。バイクを飛ばしたときにいつも流れてた矢沢永吉氏。
きっと重松氏も好きなんだろな。そんな仲間がまた再会する "YAZAWA"。

  そして、両親が離婚したことであだ名の「モッチン」の元となった望月という姓を捨てることになった12歳の少年を描いた
"モッちん最後の一日"。

  どの話も、みんな、人間関係とか人生とかに、多かれ少なかれの悩みを抱えていて、思い通りにならなくて、凹んだりしてる。
日常のささいなできごとで、傷ついたり、イラついたりしてる。でも、悩みとかこんがらがった関係も解きほぐれることもある。
そんなことを気づかせてくれた、微笑ましくて、ほの哀しい短編小説集。


cf.重松清 読破 List

- "http://emam.cocolog-nifty.com/emam/2007/05/post_0068.html">流星ワゴン

- "http://emam.cocolog-nifty.com/emam/2007/11/post_1b9d.html">いとしのヒナゴン

- "http://emam.cocolog-nifty.com/emam/2007/12/post_0e0f.html">疾走

- "http://emam.cocolog-nifty.com/emam/2007/12/post_05d6.html">熱球

- "http://emam.cocolog-nifty.com/emam/2008/01/post_6644.html">くちぶえ番長

- "http://emam.cocolog-nifty.com/emam/2008/02/post_7313.html">見張り塔からずっと

- "http://emam.cocolog-nifty.com/emam/2008/03/post_09dd.html">リビング

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