「死神の精度/伊坂幸太郎」を読んだ
去年、めちゃめちゃはまった伊坂幸太郎氏。
で、最近文庫化された「死神の精度」
(文春文庫)について。
内容だけど、"千葉"という名前の死神が7日間の調査で対象者の生死を決めていくという審判もの。彼が現れると必ず雨が降り、
彼が心(あるのかな?)から好きなものはミュージック。調査の合間にミュージック・ショップに入り浸ってる。
そんな彼が生死を決めていく6人の人生の物語。
で、個人的に一番好きな話は"死神対老女"。突然空の色が変わり、時空を超えて、老女の正体がわかったとき、心の中で、
「あぁぁーー!」っていう素敵なSupriseだった。
改めてなんだけど、伊坂幸太郎氏って、ほんとうまい作家だなぁ。短編なんだけど、物語の構成が絶妙だし、
謎解きの過程でワクワクできるし、別の話との関連性とか、二ヤッとさせる仕掛けがたくさん。加えて、
今回はクールな異物として死神がいい狂言回しを演じている。それらがうまーくつながって、さらっとした感動を与えてくれる。ともかく、
図書館通いで氏の単行本作品を攻めるべし...。
cf.伊坂幸太郎 読破 List
- ラッシュライフ
- チルドレン
- 陽気なギャングが地球を回す
- 終末のフール
- オーデュボンの祈り
- 重力ピエロ
- アヒルと鴨のコインロッカー
- グラスホッパー
- 死神の精度
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