「砂漠/伊坂幸太郎」を読んだ
また最近夢中で読んでる伊坂幸太郎氏。
これも世田谷区中央図書館で予約して借りた「砂漠」
(実業之日本社)について。
これ、入学、1人暮らし、新しい友人、麻雀、合コン、バイト、恋愛などなどモラトリアムな学生生活を送る5人の大学生が、
社会という"砂漠"に囲まれたキャンパスライフという"オアシス"で遭遇する事件やあっという間に過ぎてゆく日々を描いた青春小説。
物語は、鳥瞰型(周囲にあまり関心を示さず、物ごとを見下ろしてる)の主人公"北村"の視点で語らてていて、そこに、
いまどきのちょっと軽めな男の"鳥井"、美人だけどとっつきにくいクール女性"東堂"、おとなしいけど超能力をもってる女性"南"、そして、
強引で人と違った価値基準で生きていくなんとも表現しづらい男の"西嶋"とが出会い、物語が繰り広げられていく。
「ホストとのボウリング対決事件」,「連続空き巣事件」,「大学祭での超能力対決事件」や「連続通り魔事件(プレジデントマン事件)」
などなどほんといろいろ起きる。
それにしても、サンボ山口氏の語り口っぽい"西嶋"のキャラは強引すぎて、ちょっとドン引きしそうになりそうだけど、
やっぱこんな人間は最高だろななんて心の中で思ったりする。# その気になれば、砂漠にだって雪を降らせる #なんて、
中々言える言葉じゃない。
というわけで、この「砂漠」も、魅力的キャラな登場人物ばかりだし、Rhythm感のある文章だし、
随所にはられた伏線や仕掛けが、相変わらずたまらない。そろそろ読んでない作品も減ってきたけど、とりあえず"伊坂World"を堪能中。
cf.伊坂幸太郎 読破 List
- ラッシュライフ
- チルドレン
- 陽気なギャングが地球を回す
- 終末のフール
- オーデュボンの祈り
- 重力ピエロ
- アヒルと鴨のコインロッカー
- グラスホッパー
- 死神の精度
- 魔王
- 砂漠
「書籍・雑誌」カテゴリの記事
- 「リバー/奥田英朗」を読んだ(2024.08.15)
- 「永遠と横道世之介/吉田修一」を読んだ(2024.07.31)
- 「キネマの神様」を観た(2024.07.22)
- 代官山通信 Vol.166(2024.07.19)
- 「お帰り キネマの神様/原田マハ」を読んだ(2024.07.18)
Comments