「別れの後の静かな午後/大崎善生」を読んだ
なんとなくはまってる大崎善生氏の小説。
で、世田谷中央図書館で借りた「別れの後の静かな午後」
(中央公論新社)について。
「2人が別れた後、どのように過ごすのか」を真剣に聞く恋人に「とても静かな午後が訪れるだろう」と答えた主人公。そして、
ちょっとしたボタンの掛け違いで別れ、3年後に衝撃的な電話を受け取る主人公。こんなTitle作"別れの後の静かな午後"など、
出会いと別れを描いた6編の恋愛小説短編集がこれ。
この6つの小説、いずれも別れが描かれていて、その別れる時のSituationも、
別れた後のSituationも違うんだけど、後になって、思い出したりして、その心の痛みを感じるようなトーンになっている。
後悔とかをじりじり静かに感じながら、再生の予感が生まれてくる。
透明で静かなトーンと小説ごとになにかを感じさせる終わり方。大崎善生氏、これからもじわじわ読ませてください。
cf.大崎善生 読破 List
- ロックンロール
- パイロットフィッシュ
- アジアンタムブルー
- 孤独か、
それに等しいもの
- 九月の四分の一
- ドイツイエロー、
もしくはある広場の記憶
- 別れの後の静かな午後
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