「フィッシュストーリー/伊坂幸太郎」を読んだ
最近急ピッチで読みまくってる伊坂幸太郎氏。
で、世田谷区中央図書館で借りて読んだ「フィッシュストーリー」
(新潮社)について。
これ、"動物園のエンジン"、"サクリファイス"、"フィッシュストーリー"そして"ポテチ"の4つの短編集で成り立ってる。
で、気に入ったのは、"フィッシュストーリー"と"ポテチ"。
#僕の勇気が魚だとしたら#という文章で始まる小説とRock Musicを通して、30年前の売れないRcok Band、
20年前の父親、現在のハイジャック、そして10年後の話で構成されている"フィッシュストーリー"。
一つの曲がいろんな世代につながって行き、その中でのちょっとした話が、さらにどんどん広がっていく展開は、さすが伊坂幸太郎氏。
あとがきで、伊坂氏がMO'SOME
TONEBENDERについて触れてるのが、個人的にちょっとうれしい。
そして、プロ野球選手の家に泥棒に入っている真っ最中に、助けを求める若い女性からの電話が入ることから話が進む"ポテチ"。
#ただのボールが遠くへ飛ぶだけのこと#に、なんかジーンと感動させられてしまいました。
ともかく、この4つの短編集、仙台市を中心にして描かれて、氏の他の作品に登場した人物達が再登場し、
焦点が当てられたAnother Story集。"伊坂World"を堪能してきた人には、ニヤッとできる作品です。
cf.伊坂幸太郎 読破 List
- ラッシュライフ
- チルドレン
- 陽気なギャングが地球を回す
- 終末のフール
- オーデュボンの祈り
- 重力ピエロ
- アヒルと鴨のコインロッカー
- グラスホッパー
- 死神の精度
- 魔王
- 砂漠
- フィッシュストーリー
「書籍・雑誌」カテゴリの記事
- 「転の声/尾崎世界観」を読んだ(2024.10.09)
- 「街とその不確かな壁/村上春樹」を読んだ(2024.10.05)
- 「リバー/奥田英朗」を読んだ(2024.08.15)
- 「永遠と横道世之介/吉田修一」を読んだ(2024.07.31)
- 「キネマの神様」を観た(2024.07.22)
Comments