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Wednesday, April 09, 2008

「希望の国のエクソダス/村上龍」を読んだ

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"http://emam.cocolog-nifty.com/emam//media/img_20080409T223346889.jpg"
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border="0" />  三茶のTsutayaでボーっと本を探してるときに、なんか気になったので、
再び読んでみた "http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9D%91%E4%B8%8A%E9%BE%8D">村上龍氏
"http://www.bunshun.co.jp/book_db/7/19/00/9784167190057.shtml">希望の国のエクソダス
(文春文庫)について。

  失業率は7%を超え、円が150円まで下落し、経済が大停滞し、閉塞感の漂った2002年の日本。そんな中、
突然CNNで報じられた16歳の少年"ナマムギ"。彼は日本を捨てて、アフガンゲリラに参加し、パキスタンで地雷処理を行っている。
そんな少年"ナマムギ"に触発され、80万人の中学生が学校を捨て、不登校を始める。彼らが結成したネットワーク"ASUNARO"は、
インターネットを駆使して、裏も表も含めて、様々なビジネスを開始していく。盗撮から小さなタンゴやフラメンコの番組撮影まで、
コンテンツに飢えているベルギーのニュース配信会社と組んで巨額の資金を手にし、国際金融資本と闘い、
やがて北海道で一つの独立王国を作り上げ、地域通貨を発行するまでに成長していく。こんな中学生たちの"エクソダス(脱出)"を描いた物語。


  この小説を読むのは2回目。簡単に言ってしまうと、不登校中学生達がインターネットを使い巻き起こす革命的な社会・
反社会活動を描いた近未来Fantasy小説。旧来のやり方と前提で、
大人が用意した支えとかルールとかを子どもたちは必要としなくなったということ。中学生たちがここまでやれるのか?と、ちょっと荒唐無稽で、
現実味が少ない印象を受けるところもあるものの、日本の現代社会にはびこっている閉塞感と中学生達の希望の対比が、
圧倒的でRealに伝わってくるこの小説。#この国には何でもある。本当にいろいろなものがあります。だが、
希望だけがない#と国会で話すポンちゃんの言葉。なんか身につまされる気持ちになる。今度は、「愛と幻想のファシズム」
をひさびさに読んでみよう。


cf.村上龍 読破 List

- "http://emam.cocolog-nifty.com/emam/2005/05/post_3b4a.html">半島を出よ

- "http://emam.cocolog-nifty.com/emam/2005/05/post_c2ec.html">空港にて

- "http://emam.cocolog-nifty.com/emam/2006/06/2days_4girls_d39f.html">
2days 4girls


- "http://emam.cocolog-nifty.com/emam/2006/09/_shield_5699.html">盾
Shield


- "http://emam.cocolog-nifty.com/emam/2007/10/post_73d9.html">コインロッカー・
ベイビーズ


- "http://emam.cocolog-nifty.com/emam/2008/04/post_3e68.html">希望の国のエクソダス


追記:

 今週4/7(月)から機内泊含めた2泊3日なベトナム出張から無事に帰国。35度の熱さとパクチーとバイクと電線な街でした。
後でゆっくり書きまーす。

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