「きよしこ/重松清」を読んだ
ほんとじわじわハマってる重松清氏。
三茶のTsutayaで選んだ「きよしこ」
(新潮文庫)について。
どもりがちで、父の仕事の都合から転校を繰り返す少年の物語。小学1年の時、
思ってることを何でも話せる友達"きよしこ"をみつけ、X'mas Eveの夜に彼と短い旅をした「きよしこ」、
小学3年の夏休みに通った吃音矯正のセミナーで知り合った加藤君とのふれあいを描いた「乗り換え案内」、引越しをしたばかりの小学5年の時、
近所の神社で知り合ったアル中のおじさんとの思い出を描いた「ドングリの心」、小学6年の卒業の時、
先生の娘の手術を気にしながらお別れ会の劇をみんなでやりとげた「北風ぴゅう太」、中学2年の時、
工作好きでおせっかいで若干ヤンキー系で無邪気な友達の話「ゲルマ」、高校3年の時、野球部に入ってきた大野君によって、
レギュラーの座をめぐるチーム内のさざなみを描いた「交差点」、そして、
受験の時につきあった少年の言葉がわかる2つ年上の女性のとのふれあいを描いた「東京」。言いたいことがうまく言えない少年と、
その家族や友人など周りの人々との交流を描いた心温まる物語。
この本を読んでほんと思ったのは、人に対して大事なことは、
暖かい言葉とか態度とかなぐさめとかかわいそうとかいう気持ちとかも必要だけど、一番大事なのはその人を理解すること。いい本でした。
ほんと落ち込んだときにお勧めな1冊です。
cf.重松清 読破 List
- 流星ワゴン
- いとしのヒナゴン
- 疾走
- 熱球
- くちぶえ番長
- 見張り塔からずっと
- リビング
- きよしこ
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