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Tuesday, June 10, 2008

「Philharmonic Or Die/くるり」を聴いた

  くるりのLive Best Album「Philharmonic Or Die」 (2008/Album)について。
  これ、1枚目は去年2007年12月パシフィコ横浜にて "Ambassade Orchester Wien"と共演した "ふれあいコンサートファイナル"Liveを、 そして、2枚目は地元京都の磔磔にて行われた単独Liveの模様をそれぞれ収録したくるり初のLive盤。 まさにLive Bandとしてのくるりがつまった2枚組のLive Best Album。
  まずは<Disc1@パシフィコ横浜>から。基本的にAlbum"ワルツを踊れ-Tanz Walzer"のSound Formに沿った流れだけど、ともかくトータルの印象は、オーケストラと渡り合って、 昇華したという感じ。もう全然違う曲に生まれ変わってる。で、"ワルツを踊れ-Tanz Walzer"よりも全然いいです。で、 特にひっかかった曲を。まずは2曲目「ブレーメン」。なんか素朴で美しい曲。もう、Albumで聴いたときより、全然好き。続いて3曲目 「GUILTY」。これ、Album"The World Is Mine"に入ってる曲だけど、なんかきれいに蘇生してますね。そして6曲目「春風」。この曲好きなんだよね。 歌詞もMelodyもほのぼの沁みる感じ。で、9曲目「ARMY」。これも"The World Is Mine"で聴いたはあまり印象に残っていないけど、このオーケストラとの共演で、めちゃめちゃ情感あふれた佳曲であることを再認識。で、 11曲目かの「WORLD'S END SUPERNOVA」。これ、あの4つ打ちなBeat Machineが完全にBuild Up状態。このArrange、くるりが好きな人に聴いて欲しいなぁ。鳥肌たった。
  そして<Disc2@磔磔>。こっちは完全にRock BandとしてのDirectな強さとBluzyな側面が見事に出てる。まさに自分が好きなBritish系Guitar Band。 濃厚で生身のくるりという感じ。で、こっちのひっかかった曲を。まずは1曲目「夜行列車と烏瓜」。これ、 Indies時代のAlbum"もしもし"に収録されてるようだけど、完全に初聴き。いい感じでグダグダBluesしてる。で、2曲目 「青い空」。これ、1999年にReleaseされた曲だけど、はじめてTVで聴いたとき、あまりにAltanativeなんだけど、 どこかPopで衝撃でしたね。Liveで何回か聴いたことあるけど、ちゃんとLive Ver.として音源になってよかった。そして3曲目 「すけべな女の子」。この曲を初めて聴いたのは、2006年のZepp Tokyoにて。疾走感あって、前のめりで好きですね。で、5目の名曲「ハイウェイ」。いい曲だな。妻夫木聡氏の出てたPVも、 とてもよかったし。また、Liveで聴きたい。そして、7曲目「ばらの花」。最後に岸田氏が口ずさむ"Baby I Love You"のMelody Lineがとても気持ちいい。それにしてもこの曲、 2001年にRleaseされた曲だけど、それ以来Walkamanで聴いた回数は数え切れないし、いろんなLiveで聴いてきたし、 いつもみんなでカラオケ行くと歌われてて、もう自分の中のAnthemですね。墓場まで持って行きたい曲のひとつ。で、8曲目「宿はなし」。 Album"図鑑"に入ってる曲だけど、なんかローザ・ルクセンブルグを思い出した。そして、9曲目「東京」。いい歌詞で、 いいMelody。言うことなし。そしてLast10曲目「モノノケ姫」。これも、Indies時代のAlbum"ファンデリア"から。 Live Ver.で聴くのはこれが初めてだけど、岸田氏の叫びとともに、いい感じで疾走してる。
  Album"ワルツを踊れ-Tanz Walzer"を聴いたり、Liveに行ったりして、この"ワルツを踊れ-Tanz Walzer"という音楽をオーケストラと作り上げたいことは理解できても、 なんでそんなClassicとの融合みたいなことをくるりがやるのって、正直、思ってた。でも、 Disc1でのオーケストラとの共演による"WORLD'S END SUPERNOVA"や"春風"や"GUILTY"や"ARMY"など昔の曲を聴いて、やっとくるりがやりたかったことを理解できたね。 というわけで、このLive盤、お薦めです。DVD"横濱ウィンナー"、観なくては...。
 
● Philharmonic Or Die/くるり (2008/Album)
<Disc1@パシフィコ横浜>
M-01. ハイリゲンシュタッド
M-02. ブレーメン
M-03. GUILTY
M-04. 恋人の時計
M-05. コンチネンタル
M-06. 春風
M-07. さよなら春の日
M-08. 惑星づくり
M-09. ARMY  
M-10. アナーキー・イン・ザ・ムジーク
M-11. WORLD'S END SUPERNOVA
M-12. ジュビリー
<Disc2@磔磔>
M-01. 夜行列車と烏瓜
M-02. 青い空
M-03. すけべな女の子
M-04. 帰り道
M-05. ハイウェイ
M-06. アナーキー・イン・ザ・ムジーク
M-07. ばらの花
M-08. 宿はなし
M-09. 東京
M-10. モノノケ姫
* Recorded by Andreas Frei and Dietz<Disc1>,Hisashi Mizoguchi<Disc2>.
* Edited abd Mixed by Dietz<Disc1>.
* Mixed by Masashi Uramoto and Shigeru Kishida<Disc2>.
* Recording Facility:SCI-Masashi Okada<Disc2>,Power City<Disc2>.
* Mastered by Martin Scheer(Swoon Factory)<Disc1>,Toru Kosen(JVC Masetring Center)<Disc2>.
* VICL-62751-2 Speedstar Records 2008 Victor Entertainment,Inc.

cf.くるり My CD/DVD List
- ファンデリア(おまけつき) (1998/Mini Album)
- Team Rock (2001/Album)
- The World Is Mine (2002/Album)
- ジョゼと虎と魚たち-Original Soundtrack (2003/Album)
- くるくる鮨 (2004/DVD)
- Birthday (2005/CDS)
- Superstar (2005/CDS)
- 赤い電車 (2005/CDS)
- Baby I Love You (2005/CDS)
- Nikki (2005/Album)
- Juice/くるりとリップスライム (2006/CDS)
- ラヴぃ/リップスライムとくるり (2006/CDS)
- ベスト オブ くるり TOWER OF MUSIC LOVER (2006/Album)
- Jubilee (2007/CDS)
- ワルツを踊れ-Tanz Walzer (2007/Album)
- 言葉はさんかくこころは四角 (2007/CDS)
- Philharmonic Or Die (2008/Album)

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