「ドナウよ、静かに流れよ/大崎善生」を読んだ
なんとなく自然にはまってる大崎善生氏。
で、世田谷中央図書館で借りた「ドナウよ、
静かに流れよ」(文春文庫)について。
ドナウ川で邦人指揮者と19歳の少女が心中。この小さな新聞記事に動かされた著者は、その真実を求め、
2人の足跡を追いつづける。その中で、少女の両親が相手の男と引き離そうとする壮絶なドラマが。悲劇なノンフィクション。
いろんな偶然やちょっとしか環境のズレとか思い違いとかが重なっていき、
少女を死を選んでしまうというあまりに救いようが無く、やるせなさが残る作品。正直、彼女がとった行動は、無償の愛とか犠牲の愛とかとは、
思えない。あまりに精神的に幼くて、お互いに依存しすぎてて、お互いを美化しすぎてて、なんかなぁって印象。
ともかく、いろいろ考えさせられました。考えたり、感じたりすることはきっといいこと。
cf.大崎善生 読破 List
- ロックンロール
- パイロットフィッシュ
- アジアンタムブルー
- 孤独か、
それに等しいもの
- 九月の四分の一
- ドイツイエロー、
もしくはある広場の記憶
- 別れの後の静かな午後
- 優しい子よ
- ドナウよ、
静かに流れよ
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