「舞姫通信/重松清」を読んだ
ひさびさの重松清氏。
三茶のTsutayaで選んだ「舞姫通信」
(新潮文庫)について。
恋人と一緒に死に損ねた自殺志願のタレント"城真吾"。彼の一言が社会を動かす。そして、
双子の兄"陸男"を自殺で失った新米教師"岸田宏海"と、自殺した生徒を「舞姫」と崇める女生徒たち。彼らが直面することは、人は死ねる。
いつ、いつか、いつでも。
この本は、読者に「どうして自殺してはいけないのか?」を投げかける。人には生きる権利があるのだから、
死ぬ権利だってあるということ。そして、死ねる人間と死なない人間の差はなんなのか。「死ぬこと」を考えて、「生きること」を教えてくれる、
そんな作品。いい本だと思います。
cf.重松清 読破 List
- 流星ワゴン
- いとしのヒナゴン
- 疾走
- 熱球
- くちぶえ番長
- 見張り塔からずっと
- リビング
- きよしこ
- 舞姫通信
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