「クライマーズ・ハイ/横山秀夫」を読んだ
勧められて、二子玉川の紀伊国屋書店で買って読んだ横山秀夫氏の
「クライマーズ・
ハイ」(文春文庫)について。
簡単なあらすじ。1985年の夏、御巣鷹山にジャンボが堕ちた。
同僚の"安西"と衝立岩(ついたていわ)を登るはずだった地元紙・北関東新聞の遊軍記者"悠木和雅"は、
この日航ジャンボ機墜落の全権デスクに任命される。
この話、組織の軋轢と相克に翻弄され、素直になれない親子の間に葛藤し、そして報道するということの意味が、
人物の心理と相まって丁寧に語られれてる。で、悠木が残るか辞めるかを迫られた場面、思わず涙が出た。そして、# クライマーズ・ハイ。
一心に上を見上げ、脇目も振らずにただひたすら登り続ける。そんな一生を送れたらいいと思うようになった。#って、一文。
深いなぁって思った。
それにしても、同じ日航ジャンボ機墜落事件を描いた山崎豊子さんの「沈まぬ太陽」
とは別の角度で、なにかを感じた気がする。で、どっちの読後の涙も、揺さぶられた結果。重厚で臨場感に溢れてて、
圧倒的な読後感に浸れた横山秀夫氏の「クライマーズ・ハイ」。お薦めです。
cf.横山秀夫 読破 List
- 第三の時効
- 半落ち
- クライマーズ・
ハイ
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