「ゴールデンスランバー/伊坂幸太郎」を読んだ
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"http://emam.cocolog-nifty.com/emam//media/img_20081007T224515671.jpg"
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border="0" /> 最近、大人気作家な
"http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BC%8A%E5%9D%82%E5%B9%B8%E5%A4%AA%E9%83%8E">伊坂幸太郎氏。
唯一読んでいなかった「
"http://www.shinchosha.co.jp/book/459603/">ゴールデンスランバー」
(新潮社)を読んだ(Sktkさん、お貸しいただきとっても感謝)。
で、あらすじを。金田新首相の凱旋パレードが盛大に行われていた仙台市、突如爆発が起こり、新首相が暗殺された。そのとき、
元宅配ドライバーの"青柳雅春"は、数年ぶりに再会した旧友"森田森吾に「大きな謀略に巻き込まれているから逃げろ」と促される。
いろんな人々を巻き込んで、そして自ら進んで巻き込まれて、青柳雅春の逃亡劇が始まる。
青柳は果たして逃げ切ることはできるのか?
いやー、この小説は、ほんと面白かった。まずは「第一部 事件のはじまり」と「第二部 事件の視聴者」を読み、
犯人青柳雅春はイメージを持ちながら、小説に引き込まれる。ここで時間が一気に進み、「第三部 事件から二十年後」へ。
これはこの暗殺事件から20年後のルポタージュ。その当時の関係者の20年後が淡々と書かれてる。果たして犯人は青柳雅春だったのか?
巨大な陰謀の影がちらつき出す。で、メインの「第四部 事件」に。リアルタイムに話が進みながら、事件が明らかになっていく。
青柳雅春の必死の逃亡劇の中に、彼の親友や恋人との思い出の光景が差し挟まれている。こんなカットバックな手法を巧く使いながら、
黒い霧の中に葬られた事件が明らかになっていく。もう、このあたりで完全感情移入事態に突入。そして、Lastは「第五部事件から三ヵ月後」
。なんか引き潮のように、さーっと心地よく物語が収束されていく。
自分はLastまで読み終えたあと、もう一度、「第三部 事件から二十年後」を再読してみた。
ここには忘れていた事件に関する伏線とかが思いっきりちりばめられてた。もう、感心しましたよ、伊坂World。というわけで、
現在発売されている伊沢作品はこれで完読。感慨深いけど、とっても寂寥感...。
cf.伊坂幸太郎 読破 List
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"http://emam.cocolog-nifty.com/emam/2007/06/post_2c8a.html">ラッシュライフ
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"http://emam.cocolog-nifty.com/emam/2007/07/post_03d4.html">チルドレン
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"http://emam.cocolog-nifty.com/emam/2007/07/post_a287.html">陽気なギャングが地球を回す
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"http://emam.cocolog-nifty.com/emam/2007/08/post_aa07.html">終末のフール
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"http://emam.cocolog-nifty.com/emam/2007/08/post_4839.html">オーデュボンの祈り
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"http://emam.cocolog-nifty.com/emam/2007/08/post_b9cd.html">重力ピエロ
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"http://emam.cocolog-nifty.com/emam/2007/09/post_acb2.html">アヒルと鴨のコインロッカー
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"http://emam.cocolog-nifty.com/emam/2007/09/post_64ec.html">グラスホッパー
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"http://emam.cocolog-nifty.com/emam/2008/03/post_0fec.html">死神の精度
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"http://emam.cocolog-nifty.com/emam/2008/03/post_23a2.html">魔王
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"http://emam.cocolog-nifty.com/emam/2008/03/post_37f1.html">砂漠
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"http://emam.cocolog-nifty.com/emam/2008/03/post_e9d1.html">フィッシュストーリー
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"http://emam.cocolog-nifty.com/emam/2008/04/x_3c0c.html">絆のはなし/伊坂幸太郎x斉藤和義
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"http://emam.cocolog-nifty.com/emam/2008/04/post_37e2.html">陽気なギャングの日常と襲撃
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"http://emam.cocolog-nifty.com/emam/2008/10/post-3e19.html">ゴールデンスランバー
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