「地下街の雨/宮部みゆき」を読んだ
今まで読んだことがなかった宮部みゆき氏の作品。
今回初めて読んでみた「地下街の雨」
(集英社文庫)について。
三浦麻子は同じ職場で働いていた伊東充と婚約をしていたが、挙式2週間前に破談になった。麻子は会社を辞め、
ウエイトレスとして再び勤めはじめた。その店にあの女 森井曜子がやって来た...(from 「地下街の雨」)。ミステリアス、オカルト、
そして、切なくなるよな7つ孤独を描いた短編集。
個人的によかったのは「混戦」と「さよなら、キリハラさん」。まず、「混戦」
はいたずら電話がテーマのライトな感じのオカルト小説。そして、「さよなら、キリハラさん」は、
老人と同居する家族のに襲いかかる突然音が消えてしまったらという、不思議でジワっとくる話。
ま、女性ミステリ作家として高名な宮部みゆき氏。でも、この本は正直、あまり自分には残らなかった。
文書の設定も構成も人物像作りもうまい。ただ、読み応えという点では、少々不満。やはり、初物を読むときは、短編は避けるべし。
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