「容疑者Xの献身/東野圭吾」を読んだ
いつもお世話になっている二子玉川の美容院の店長さんにお薦めされて読んでみた東野圭吾氏の
「容疑者Xの献身」
(文春文庫)について。
あらすじは、こんな感じ。天才数学者でありながらさえない日々を送っていた高校教師の石神は、
アパートの隣室に一人娘と暮らす靖子に秘かな想いを寄せていた。で、靖子は、元夫の富樫にしつこくつきまとわれ、発作的に彼を殺してしまう。
自首を覚悟した靖子だったが、殺害に気づいた石神は、彼女たちを救うため、完全犯罪を企てる。
担当の草薙刑事から事件の内容を聞いた帝都大学理学部の助教授 湯川は、関係者の中に、帝都大学の同期生で、
湯川が唯一天才と認めた男石神の名前があることに気づく。
自分は高校時代、物理とか数学とかにまったく興味を持てずに、私立文系を選んだ人間なんだけど、この小説を読んで、
数学的な思考力の魅力を感じることができた。本当の答えとそれをうたがうには、表層的な考え方では太刀打ちできないこととか、ほんと面白い。
まさかあのサインコサインタンジェントな数学から、実用的な思考力を養えるなんて思いもしなかった。で、小説の最後は、
人の尋常ならぬ愛情を感じて、ちょっと感動。
というわけで、初めて読んだガリレオシリーズ。なんかこの手のTVドラマとか映画とかって、あんまり観る気はしないんだけど、
小説は結構好きかも。まだまだ読みたい本だらけ。
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