「ネバーランド/恩田陸」を読んだ
また読みたくなった恩田陸氏。
二子玉川の紀伊国屋書店で買ってみた「ネバーランド」
(集英社文庫)について。
こんな話。物語の舞台は、伝統ある有名男子校の寮"松籟館"。冬休みを迎え多くの寮生が故郷に帰省していく中、
それぞれの事情を抱えた4人の少年"美国"と"寛司"と"光浩"そして通学組である"統"が、松籟寮での居残りを決めた。
ひとけのない古い寮で、4人だけの自由な休暇が始まるが、Eveの夜に4人で始めた告白Gameをきっかけに、
それぞれが隠してきた秘密や過去やトラウマが明らかになっていく...。
父親と不倫関係にあった女性に誘拐された少年、両親が離婚調停中の少年、妾と本妻の間で翻弄された少年、
母親を感電死させた少年、それぞれの秘密が暴かれていくのだけど、とっても重い内容ばかり。でも、酒盛りしたり、朝日の中走ったり、
幽霊にびびったりと、芝生に寝っころがって空をみたりと、どこか爽やかなTasteになってる。で、"ネバーランド"とは、親とはぐれ、
年を取らなくなった子どもたちが妖精とともに暮らす架空の国。そんな松籟館というネバーランドでの連帯感と友情を描いた学園小説。
ちょっとお勧め。
cf.恩田陸 読破 List
- 夜のピクニック
-
ねじの回転-February Moment
- ライオンハート
- ドミノ
- 図書館の海
- ユージニア
- Q&A
- ネバーランド
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