「Raising Bull/レイジング・ブル」を観た
今から20数年前、社会人になりたてのころ、Laser Disc(!)で観た
「Raising
Bull/レイジング・ブル」(1980/Cinema/TV)をもう一度、観た。それにしても、
なぜか最近Martin
Scorsese監督やRobert De
Niroの映画を観ることが多い今日この頃。
こんなあらすじ。1964年、N.Y.Cのとある劇場の楽屋で、世界ミドル級チャンピオンの栄誉に輝き、"Raising
Bull・ブロンクスの猛牛"と呼ばれた男Jake LaMotta(Robert De Niro)は、ひとりで、映画「波止場」
のSceneの一節を口ずさんでいた。彼がたどった人生の浮き沈みを、自伝をもとに描いた映画。
Showビズとしてのボクシング業界の汚い面、例えば判定負け、八百長試合、Promotorとの確執などに加え、
家族や仲間への暴力と八つ当たりなど、Scorsese監督が、世界ミドル級チャンピオンの栄光と挫折を、
本当にRealに丁寧に描いてる作品。基本モノクロベースで撮られてる映画からは、血みどろなBoxingシーンの凄惨さが、
よりStraightに伝わってくる。で、やはりこの映画のキモは、De Niroのすさまじい役者魂。
BoxerとしてChampionまで上り詰め、鍛え上げられた肉体とその引退後のブヨブヨな肥満体型を表現するために、
体重を27kg増減した彼の役作りが壮絶。今だったら特殊メイクで表現するものだろうけど、このあたりのRealさがとてもいい。
というわけで、いい映画は色あせない。
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