「昭和歌謡大全集/村上龍」を読んだ
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"http://emam.cocolog-nifty.com/emam//media/img_20090420T214914559.jpg"
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border="0" /> 桜新町Tsutayaで、スカっとしたくてもう一度読んでみたくなった
"http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9D%91%E4%B8%8A%E9%BE%8D">村上龍氏の
「
"http://www.gentosha.co.jp/search/book.php?ID=200584">昭和歌謡大全集」
(幻冬舎文庫)について。
あらすじはこんなくだらない感じ。孤独なコンピュータおたくの6人グループのひとり"スギオカ"は、
刃渡り20cmの山岳兵用ナイフをジーンズのベルトにさし、白昼の街に行き、尻を突き出して歩くおばさんの喉にナイフを押し、水平にひいた。
おばさんグループ"ミドリ会"のひとり"ヤナギモトミドリ"が死んだ。そして、その報復として、原付バイクに乗ってきたおばさんが、
モップに取り付けた包丁を"スギオカ"の喉に突き刺した。「恋の季節」、「星の流れ」、「チャンチキおけさ」などなど昭和の名曲をバックに、
おたくとおばさんの血で血を洗う壮絶な抗争が始まった...。
この本を読んだのは2回目だけど、あらためてバカバカしくて、くだらない。惨殺シーン、
死体の描写など村上龍氏も完全に悪ノリで面白がって書いている。おたく、おばさん、どちらの側も、人を殺しまくるたびに、グループは団結し、
生き生きとしてくる。虐殺が孤独と憂鬱をぶっ飛ばしてくれる。で、グループ以外にもキモイ人物が出まくる。物語の最後も、
ありえないバカバカしさ。最高だ。
くだらないことこそ、がんばってしまう今日この頃。やっぱ、悪ノリって大事だ。
cf.村上龍 読破 List
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"http://emam.cocolog-nifty.com/emam/2007/10/post_73d9.html">コインロッカー・
ベイビーズ (1980)
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"http://emam.cocolog-nifty.com/emam/2008/10/69-sixty-nine-1.html">
69 sixty nine (1987)
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"http://emam.cocolog-nifty.com/emam/2009/04/post-537e.html">昭和歌謡大全集
(1994)
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"http://emam.cocolog-nifty.com/emam/2008/12/post-2a1b.html">五分後の世界
(1994)
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"http://emam.cocolog-nifty.com/emam/2008/08/ii_d331.html">ヒュウガ・
ウイルス~五分後の世界II (1996)
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"http://emam.cocolog-nifty.com/emam/2008/11/post-e437.html">イン ザ・
ミソスープ (1997)
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"http://emam.cocolog-nifty.com/emam/2008/04/post_3e68.html">希望の国のエクソダス
(2000)
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"http://emam.cocolog-nifty.com/emam/2006/06/2days_4girls_d39f.html">
2days 4girls (2002)
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"http://emam.cocolog-nifty.com/emam/2005/05/post_3b4a.html">半島を出よ
(2005)
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"http://emam.cocolog-nifty.com/emam/2005/05/post_c2ec.html">空港にて
(2005)
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"http://emam.cocolog-nifty.com/emam/2006/09/_shield_5699.html">盾
Shield (2006)
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"http://emam.cocolog-nifty.com/emam/2009/02/post-2d2f.html">美しい時間/小池真理子・
村上龍 (2006)
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