「限りなく透明に近いブルー/村上龍」を読んだ
1976年、村上龍氏のDebut作「限りなく透明に近いブルー」(講談社文庫)。桜新町のampmでもう一度読みたくなって、22年ぶり手に取った。
こんな話。米軍基地の街、東京・福生。通称ハウスで主人公のリュウ、そしてそのまわりの人々は、麻薬やLSDやSexや暴力や黒人兵士との交わりに明け暮れていた。そして彼らはハウスの中で、ただただ荒廃して、体と精神が蝕まれていった...。
陶酔と幻覚と退廃と空虚と荒廃と喪失感が、激しい描写の中で描かれ続ける青春小説。でもなんとなく、孤独な静寂感が伝わってくる小説。やっぱ今回も感じたのは、一瞬の快楽であり、現実から目を背けている生き様を理解しつつも、でもついていけない世界。それでも、この小説の世界にひき込まれるのは、とても不思議。こんな小説から始まった村上龍氏は、いまやカンブリアで経済についても語ってる。経済の本質も、享楽世界の本質も、人間の欲求としては、きっと変わらないんだろな。
cf.村上龍 読破 List
- 限りなく透明に近いブルー (1976)
- コインロッカー・ベイビーズ (1980)
- 69 sixty nine (1987)
- 昭和歌謡大全集 (1994)
- 五分後の世界 (1994)
- ヒュウガ・ウイルス~五分後の世界II (1996)
- ストレンジ・デイズ (1997)
- イン ザ・ミソスープ (1997)
- 希望の国のエクソダス (2000)
- 2days 4girls (2002)
- 半島を出よ (2005)
- 空港にて (2005)
- 盾 Shield (2006)
- 美しい時間/小池真理子・村上龍 (2006)
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