「あの歌がきこえる/重松清」を読んだ
たまにジワジワ読んでる重松清氏。今回は桜新町Tsutayaでみつけた「あの歌がきこえる」(新潮文庫)について。
こんな話。70年代後半、意地っ張りなシュウ、お調子者のヤスオ、クールだけど苦労してるコウジの3人の中学から高校卒業までを、彼らのそばにあって、いっつも胸に響いてた音楽とともに描いた青春小説。友達になったとき、コウジの母親が駆け落ちしたとき、シュウが振られたとき、お互いの道を歩き出したとき。そんな時々に流れて
いた曲達。さだまさしの"案山子"、かぐや姫の"好きだった人"、浜田省吾の"風を感じて"、Yumingの"DESTINY"、サザンの"いなせなロコモーション"、John Lennonの"(Just Like A)Starting Over"、オフコースの"さよなら"、そしてRCの"トランジスタ・ラジオ"。
重松氏より若干年下なので、多感な中高の思春期には聴いていない曲もあるけど、確かにいろんな思い出にLinkしてる。カップラーメンのCMだった"風を感じて"とか、"いなせなロコモーション"のHipなイラストとか、Guitarの練習をしてて友達のShunjiの家で聴いた"DESTINY"とかとか。でも、中学生のとき初めて練習した曲は、かぐや姫の"妹"と"あの人の手紙"と吉田拓郎の"落陽"だったなぁ...。
今でもそれなりにReal Timeで音楽聴きまくってるけど、音楽を聴きだした頃のこんな曲もたまにはいいかも。それにしても、"清志郎の声が、遠くから聞こえてきた..."という文章を読んだけど、ちょっと涙腺緩みました。たくさん読んでる重松清作品の中でも、自分的上位にRank In。
cf. 重松清 読破 List
- 舞姫通信 (1995)
- 見張り塔からずっと (1995)
- ナイフ (1997)
- カカシの夏休み (2000)
- ビタミンF (2000)
- リビング (2000)
- 流星ワゴン (2002)
- きよしこ (2002)
- 熱球 (2002)
- 疾走 (2003)
- 卒業 (2004)
- いとしのヒナゴン (2004)
- その日のまえに (2005)
- きみの友だち (2005)
- くちぶえ番長 (2007)
- ブルーベリー (2008)
- みぞれ (2008)
- あの歌がきこえる (2009)
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Comments
わたしの初重松作品は「くちぶえ番長」
だったんですが、小学生向けの作品ながら
温かさにきゅんとしました。好きな作品の一つです。
Posted by: ねよみ | Saturday, September 26, 2009 19:18
>ねよみさん
おお、「くちぶえ番長」ですか!
なんか、あの気持ちや感じたことを、今でも忘れずにちゃんと書ける重松氏って、読むたびにすごいと思います。
で、「いとしのヒナゴン」はとってもお勧めです。もしよかったらお貸し出ししますので、言ってくださいませ。(上のリストにある本はだいたいありまーす)
Posted by: emam | Sunday, September 27, 2009 07:26