「パラレルワールド・ラブストーリー/東野圭吾」を読んだ
市川駅の本屋の平積みで読みたくなった東野圭吾氏の「パラレルワールド・ラブストーリー」(講談社文庫)について。
あらすじは、こんな感じ。敦賀崇史は大学院時代、いつも乗る山手線の中で、ほとんど同じスピードで平行に走る京浜東北線に乗っていた女性に恋心を描く。この2つの平行な世界のように、"津野麻由子"が親友"三輪智彦"の恋人である世界と、主人公"敦賀崇史"の恋人である世界とが、2つ平行に進んでいく...。
この矛盾した世界のどちらが真実の物語なのかが、この小説の醍醐味。で、これ以上書くとまずいんだけど、"本当の過去"とか"記憶"とか"真実"とか"最先端脳研究"とかが、伏線と意表をつく展開で重厚に書かれていく。でも、根底に流れるのは切ない恋愛小説。親友の恋人を好きになったとき、その親友を選ぶのか、その恋人を選ぶのかという究極の選択の話。それにしても、最後はまさに驚愕の真実だった。ほんと読みごたえのある作品。
そろそろ東野圭吾Worldにはまる頃かも。
cf.東野圭吾 読破 List
- パラレルワールド・ラブストーリー (1995)
- 時生 (2002)
- 容疑者Xの献身 (2005)
- 赤い指 (2006)
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