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Sunday, December 27, 2009

「シンメトリー/誉田哲也」を読んだ

Tetsuyahonda_synmetry 結構好きな作家、誉田哲也氏。世田谷中央図書館で借りた「シンメトリー」(光文社)について。

 これ、「ストロベリーナイト」、「ソウルケイジ」に続く"姫川玲子"シリーズの第3弾。今回は7つの事件が収録された短編集になっている。簡単に内容を。
 「東京」:
 "玲子"がまだ駆け出しの頃、品川署の強行犯捜査係にいて、同じ係のデカ長だった"小暮"に、刑事のイロハを叩き込まれていた。そんなときに、品川東高校の女子水泳部員がプールのある屋上から飛び下りる事件が起きた。実はこの女の子がいた水泳部にはいじめがあったが、飛び降りた彼女はいじめの対象は被害者ではなかった...。
 「過ぎた正義」:
 3人の女子高生を誘拐し監禁し殺害したが、心神喪失で無罪となった男。4人の女子中学生を強姦し、内2人を殺害し、1年少々の禁固刑で出所した元少年。その2人が交通事故と薬物中毒で、連続して死んだ。この話を、2人の鑑定解剖した國奥から聞いた玲子は、ひっかかるものを感じた...。
 「右では殴らない」:
 覚醒剤使用の痕跡がある男性が、立て続けて劇症肝炎で死亡する事件が起きた。玲子がその話を國奥から聞いたわずか3日後にも同じ死者が出てしまった。所轄も覚醒剤取締法違反程度にと思っていたが、直感的に事件の匂いを感じた玲子は、連続殺害事件として動き出す...。
 「シンメトリー」:
 JPの某路線で起きた乗用車と列車の接触横転事故。100人以上の命を奪った犯人"米田"は、たった懲役5年の刑期を終えて出所してきた。その米田が事故が起きたその場所で、電車に轢かれて死亡した...。
 「左から見た場合」:
 超能力者と噂された手品師の男が何者かによって刺殺された。その死体のそばでみつかった携帯電話には、045 666とだけ入力されていた。で、被害者の携帯電話の電話帳に、登録されていた"渡辺"という人物。この渡辺について気になりだした玲子は...。
 「悪しき実」:
 「マンションの部屋で男が死んでいる」と通報をして、同室の賃借人の女性が姿を消した。玲子たちはその女性"美津代"の身柄を確保した。検死結果では死んだ男性が他殺か自殺かの判断がつかず、美津代を問いつめても、「私の亭主で、私が殺した」としか答えない...。
 「手紙」:
 中目黒の児童公園内でOLが、胸部や腹部の3箇所刺され、失血死した事件が起こった。その当時交通課にいた玲子は、単なる数合わせで呼ばれ、捜査本部に参加した。この事件で、今の今泉係長と出会い、玲子は捜査一課に引っ張られることになった事件だったが...。

 この短編集、前2作と異なり、短いながらも、"姫川玲子"の人となりがわかるようなEpisodeばかり。司法に対する憤りなど、この短編集からも十分感じることができる。自白だけでは鵜呑みにせず、状況証拠と聞こえてくる情報や彼女の耳に届くさまざまな情報から感覚的におかしいと思ったをつぶしていく姫川玲子。野生の勘で動くんだけど、それが結構的をついてる。ま、正直、前2作を読まないと楽しめない短編集なんだけど、読んでる人には結構楽しめるこの「シンメトリー」。さ、次の"姫川玲子"シリーズは、この2009年11月に発刊された「インビジブルレイン」。世田谷図書館に予約済みだけど、早く読みたい。

cf.誉田哲也 読破 List
- アクセス (2004)
- 疾風ガール (2005)
- ジウI 警視庁特殊犯捜査係 (2005)
- ストロベリーナイト (2006)
- ジウII 警視庁特殊急襲部隊 (2006)
- ジウIII 新世界秩序 (2006)
- 月光 (2006)
- ソウルケイジ (2007)
- シンメトリー (2008)

追記:本日手に入れたCD/DVDは以下。じっくり堪能します。
・ シャツを洗えば/くるりとユーミン (2009/CDS)

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姫川玲子は、警視庁捜査一課殺人犯捜査係に所属する刑事だ。主任として、「姫川班」を率い、殺人事件の捜査にあたっている。なりたくてなった刑事、三度の飯より捜査活動が好き、できれば派手な事件に挑みたい...... [Read More]

Tracked on Friday, December 16, 2011 at 15:34

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