「十年ゴム消し/忌野清志郎」を読んだ
去年2009年で一番悲しかった出来事は忌野清志郎が亡くなったこと。英会話教室で聞かれたときにも、そう答えた。で、そんな中、観にいった「個展 忌野清志郎の世界」の帰り道に買った忌野清志郎の「十年ゴム消し」(河出文庫)について。
これ、RCが売れる前の1970年代、まさに売れないBand manという暗黒時代に、清志郎が書き綴った詩と日記と私小説とイラスト。
「型にはめられるのなんか まっぴらだ 身動き出来なくなっちまうよ」
「朝から 夜まで いつだって 悩むのなんかごめんだ。ぼくを悩ませないでおくれ 君が見えないとダメなんだ」
「君たちは みんな おさえつけられている おどらされている 自分で自分の自由を すてている」
「ぼくはね ぼくのやり方で 暮らしているんです 毎日 毎日 あなたの暮らし方とは 違うんです」
「君は ほんとに 俗っぽい 俗っぽよ」
「ねえ ぼくたち二人で 安心を続けよう ずっと 安心していようじゃないか」
最後まで失うことのなかった少年の感性と感傷があふれている。
で、あとがきに書いてあった清志郎の言葉。
「...しかし、あの頃はほんとに、ヒマだったんだな。こんなにたくさん字を書くなんて、ほんとにやる事が無かったんだと思うよ。でも、それも今じゃみんなチョー消しさ。十年や二十年なんて、ゴム消しさ。」
あはは、確かにチョー消しって思って、前に進もう。
cf.RC Succession/忌野清志郎 関連本 読破 List
- 愛しあってるかい DELUXE EDITION RCサクセション (1981)
- 十年ゴム消し/忌野清志郎 (1987・1993)
- 忌野旅日記/忌野清志郎 (1993)
- ROCKIN'ON JAPAN 特別号 忌野清志郎 1951-2009 (2009)
- 忌野清志郎 永遠のバンド・マン (2009)
- TV Bros.増刊 みんなの忌野清志郎 (2009)
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