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Friday, February 12, 2010

「光の帝国 常野物語/恩田陸」を読んだ

Rikuonda_hikarinoteikoku 安定傾向で読み続けている恩田陸氏。幸せにもKor-chanからいただいた「光の帝国 常野物語」(集英社文庫)を読んでみた。
 「大きな引き出し」、「二つの茶碗」、「達麿山への道」、「オセロ・ゲーム」、「手紙」、「光の帝国」、「歴史の時間」、「草取り」、「黒い塔」、「国道を降りて...」という11編の連作短編を通じて、常野から来た不思議な力を持った人々が描かれている話。膨大な書物を記憶する力、遠くの出来事を知る力、近い将来を見通す力、空を飛ぶ力...そんな力を備えた異能者たち。彼らはみな、穏やかで、知的で、権力志向や上昇志向は皆無で、普通の人々の中に埋没していて、ひっそりと生きている。そんな彼らは、時として、戦争の武器に巻き込まれたり、迫害されたりと過酷な運命に振り回される...。
 不思議で、悲惨で、少々恐い話もありつつも、どこか癒される。なんか優しさと哀しみにつつまれるFantasy小説だった。で、普段感じないような違和感ある読後感があり、ドキドキできて、しかも結構Realだった。加えて、東北地方の田舎の原風景がなんとなく浮かんで、Nostalgicな気分にもなれた。普通、この手の超能力者の話って、悪と戦ったり、Heros的な超能力合戦になったりして、どこか陳腐な定番に陥りがち。そんな定番とは、まったく違うのが、新鮮だった。
 それにしても、この話がどこに向かうのかが、とっても気になる。一緒にいただいた続編「蒲公英草紙 常野物語」と「エンド・ゲーム 常野物語」も、おいおい読んでいこう。ありがとうございます!

cf.恩田陸 読破 List
- 光の帝国 常野物語 (1997)
- 月の裏側 (2000)
- ネバーランド (2000)
- puzzle(パズル) (2000)
- ライオンハート (2000)
- ドミノ (2001)
- 図書館の海 (2002)
- ねじの回転-February Moment (2002)
- Q&A (2004)
- 夜のピクニック (2004)
- ユージニア (2005)

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