「Born Into Brothels:Calcutta's Red Light Kids/未来を写した子どもたち」を観た
第77回アカデミー賞で長編ドキュメンタリー映画賞を受賞した「Born Into Brothels:Calcutta's Red Light Kids/未来を写した子どもたち」(2004/Cinema/TV)について。
こんな話。舞台はIndiaのKolkata。売春窟で生まれた子供たちの将来は、売春という親の仕事を継ぐ以外になかった。そのKolkataの売春窟で、写真家Zana Briskiは撮影を続けるうちに、子供たちにCameraを与えて、写真教室を開く。初めて自分の可能性を知った子供たちは、写真を通して将来に夢と希望を抱くようになる。Zanaは子供たちの将来を心配し、この劣悪な環境から救い出したいと努力するが...。
すでにインドにで、カースト制度は撤廃されているけど、依然として人種差別が根付いている状況。そんな状況から抜け出すことは、本当に困難なんだけど、まずは"教育"を受けるということが、抜け出すための1つの手段。しかし、子供たちの親はとてつもなく貧困であるため、子供のための教育費が払えず、そもそも教育の必要性が理解できない。そんな中、写真家Zanaは、もがき続ける。そんな彼女の姿を描いたものが、このDocumentary。
自分はインドのMumbai(2005年)とDelhi(2007年)に行ったことがあるけど、その環境の厳しさ、劣悪さはもう書きようがない。そんな環境の中、インドの人々は逞しく生きていたし、子供たちの笑顔もかけがえないものだった。第3者が現地でできることは数少ないけど、そこでもがくZanaの姿が素直に感動できる。自分はなにができるんだろう。いい映画だった。
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