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Tuesday, June 15, 2010

「小学五年生/重松清」を読んだ

Kiyoshishigematsu_shogaku5nensei ずーっとジワジワ読んでる重松清氏。で、二子玉川のBook 1stで買ってみた「小学五年生」(文春文庫)について。
 これ、多感な少年の時期に、感じたり、立ち向かったり、嘆いたり、ドキドキしたり、転校したり、異性を感じたり、喧嘩したり、近いひとの死に直面したり...。これを17編のShort Storyに寄せ集めたのがこの「小学五年生」。
 「葉桜」、「おとうと」、「友だちの友だち」、「カンダさん」、「雨やどり」、「もこちん」、「南小、フォーエバー」、「プラネタリウム」、「ケンタのたそがれ」、「バスに乗って」、「ライギョ」、「すねぼんさん」、「川湯にて」、「おこた」、「正」、「どきどき」、「タオル」の17個の短編が収録されてる。
 で、どの話もとっても共感できたんだけど、中でもすごーく共感できたのは「どきどき」。小学5年生になって、異性に寄せるほのかな恋心みたいなものができてくる微妙な時期。この「どきどき」はValentine Dayを初めて意識した少年の気持ちと葛藤を描いたもの。確かに自分はもらえなかったけど(笑)、小学5年くらいでチョコをもらってる友達とかがいて、でももらってる奴はこっぱづかしそうにしてて...、ほんとこの話は、まったく同感できる。
 というわけで、小学5年生って、微妙な時期だったことをあらためて思い出す。それにしても、重松さんって、なんでこんなにも子供の気持ちを覚えていられるんだろう...。相変わらず、脱帽です。さ、次は「カシオペアの丘で」を読んでみよう。

cf. 重松清 読破 List
- 舞姫通信 (1995)
- 見張り塔からずっと (1995)
- ナイフ (1997)
- カカシの夏休み (2000)
- ビタミンF (2000)
- リビング (2000)
- 口笛吹いて (2001)
- 流星ワゴン (2002)
- きよしこ (2002)
- 熱球 (2002)
- 疾走 (2003)
- 卒業 (2004)
- いとしのヒナゴン (2004)
- みんなのなやみ (2004)
- その日のまえに (2005)
- きみの友だち (2005)
- 小学五年生(2007)
- くちぶえ番長 (2007)
- ブルーベリー (2008)
- みぞれ (2008)
- あの歌がきこえる (2009)
- 再会 (2009)

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