「春を嫌いになった理由/誉田哲也」を読んだ
ずっと読み続けてる作家のひとりである誉田哲也氏。桜新町のTsutayaで気がついて買ってみた「春を嫌いになった理由」(光文社文庫)について。
こんな話。フリーターの"秋川瑞希"は、TVプロデューサーの叔母である"名倉織江"から、霊能力者"エステラ"の通訳兼世話役を押しつけられる。嫌々ながら向かったロケ現場で、エステラの透視通り、廃ビルから男性のミイラ化した死体が発見された...。
これ、分類的にはHorror Mysteryに入ると思うけど、なんでもありのEntertainmentな秀作。TVでの霊視番組、密航してきた中国人の兄弟、瑞希の小学校時代のいじめ体験、霊能者、歌舞伎町の容赦ない殺し屋の存在などなど、いろんな要素やEpisodeが出てきて、最後にはちゃんとまとまってた。この展開は素晴らしい。しかも、その1つ1つのEpisodeが決してダルくならずに一気に読めた。いやー、面白かったです。まだまだ読み続けたい作家のひとり。とりあえず、次は「国境事変」を世田谷中央図書館で予約してみた。
cf.誉田哲也 読破 List
- アクセス (2004)
- 春を嫌いになった理由 (2005)
- 疾風ガール (2005)
- ジウI 警視庁特殊犯捜査係 (2005)
- ストロベリーナイト (2006)
- ジウII 警視庁特殊急襲部隊 (2006)
- ジウIII 新世界秩序 (2006)
- 月光 (2006)
- ソウルケイジ (2007)
- 武士道シックスティーン (2007)
- シンメトリー (2008)
- ハング (2009)
- インビジブルレイン (2009)
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