「The Wrestler/レスラー」を観た
公開当時、観にいきたいと思ってた「The Wrestler/レスラー」(2008/Cinema/TV)。今回やっと観ることができた。
こんなあらすじ。1980年代、人気レスラーだったRandy"The Ram"Robinson(Mickey Rourke)だが、20数年経った現在は、スーパーマーケットでバイトをしながら、なんとかプロレスを続けていた。そんなある日、往年の名勝負と言われたThe Ayatollah戦の20周年記念試合が決定した。メジャー団体への復帰チャンスと意気揚がるRandyだったが、長年のステロイド剤使用がたたり、心臓発作を起こし倒れてしまう。現役続行を断念したRandyは、長年疎遠であった1人娘のStephanieとの関係を修復し、新しい人生を始める決意をするが...。
で、この映画の良さは、まずはプロレス自体の内幕を曝露していること。最初に戦うもの同士で善玉・悪玉を決めて、試合の流れを決めてることとか、薬物による肉体改造とか、その薬物売買の実態とか、落ちぶれたレスラーの悲哀とか、本当かどうかはわからないけれど、こんなプロレスの暗部をひけらかしたのは、凄いと思う。そしてなんと言っても、この映画の凄さは、Mickey Rourke自身の存在感。全盛期からどん底まで落ちて、この映画で復活したことは、素直に拍手を送りたい。以前、Boxerになったとかで、リングで猫パンチとかをやってたけど、ここでは完全に鬼気迫る演技をみせつけている。容姿を含めて、Randyの悲壮感とMickey Rourkeの悲壮感が重なって、この映画の迫真あるものに仕上がっている。
というわけで、この映画はBDに焼いて、完全保存します。強くお勧めです。
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