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Wednesday, September 29, 2010

「Milk/ミルク」を観た

Milk ゲイであることを公表し政治活動を行ったHarvey Milkの生涯を描き、第81回アカデミー賞で主演男優賞と脚本賞を受賞した「Milk/ミルク」(2008/Cinema/TV)を観た。
 こんな話。Harvey Milk(Sean Penn)は、20歳年下の恋人とともにN.Y.C.からSan Franciscoへ移住し、小さなカメラ屋を開店した。そこでMilkは同性愛者の支持を得て、同性愛者の社会的地位の向上と権利獲得を目指し、集まってきた仲間達とともに、政治的な活動を始める。そして、3度の落選を経て、ついに市政執行委員に当選する...。
 この映画では、ゲイを初めとした同性愛者達の支持を集めていく一方で、ゲイの人々の増加という社会的な変化を快く思わない保守派の人々からも猛烈な反発を受けるMilkの戦いをメインに描かれている。また、Milkは、政治活動の忙しさにより2人の恋人を失うことになる。このあたりの彼の寂しさと苦悩も、同時に描かれている。
 で、この映画を観て想ったんだけど、カミングアウトすることが本当に正しいことかどうかはわからない。カミングアウトすることによって寝た子を起こすような風潮も、今の日本では特に強いと思う。ただ、Sexual Minorityの人々にとっても、黒人や黄色人種といったほかのMinorityにとっても、そして普通に異性愛者にとっても、一石を投じた映画かと思う。ほんと人間性の根幹って難しい...。

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