「ポケットに名言を/寺山修司」を読んだ
高校生のときに読んで、ずーーっと本棚の片隅に置いてあった寺山修司氏の「ポケットに名言を」(角川文庫)。なんとなく読み直してみた。
これ、ロシア文学、太宰治、哲学者、文学者の言った言葉や格言、映画の名セリフ、歌謡曲の歌詞、そして有名人が残した言葉など、あの寺山修司氏が選んだ名言が集められている本。そして、寺山修司氏自身の言葉なども選ばれている。とりあえず、今の自分の中でひっかかった言葉を選んでみた。
「人生を支配するのは幸運であり、英知にあらざるなり。」(キケロ)
「憂鬱は凪いだ熱情に他ならない。」(アンドレ・ジイド)
「どうせあたしをだますなら、死ぬまでだましてほしかった。」(西田佐知子)
「幸福とは幸福をさがすことである。」(ジュナール・ルナアル)
「さよならだけが人生だ。」(井伏鱒二)
「もっとも大きな快楽は、他人を楽しませることである。」(ラ・ブリュイエール)
「「...したい」などという心はみな捨てる。その代わりに、「...すべきだ」ということを自分の基本原理にする。そうだ、ほんとうにそうすべきだ。」(三島由紀夫)
「臆病は残酷性の母である。」(モンテーニュ)
「一人を殺せば犯罪者だが、百万人を殺せば英雄だ。」(チャップリンの殺人狂時代)
それにしても、この名言集は難しい。今読んでもわからない言葉だらけ。高校生のときは、ともかく読んでみて、わかったフリをして、背伸びして、気取ってたんだろうな。こっぱずかしい本の思い出。
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