「瀕死の双六問屋/忌野清志郎」を読んだ
今年の5月の連休明け、しっかり観にいった「有賀幹夫写真展 忌野清志郎 KING OF ROCK'N ROLL -NAUGHTY BOY-」。その場で買った忌野清志郎氏の本「瀕死の双六問屋」(小学館文庫)。いまさらだけど、読んでみた。
これ、レコード評をしながらも、忌野清志郎が社会への怒りをユーモアたっぷり揶揄した本。憲法問題、君が代問題、自殺問題からAlbum発禁事件など、痛快に斬りまくってる。それにしても、ラフィータフィー名義のAlbum"夏の十字架"は自分も持ってるけど、まさかこのAlbumに入ってる"ライブ・ハウス"という曲が、あるLive Houseのオーナーの逆鱗に触れ、最終的に出入り禁止とAlbum発禁にまでなってたこと、当時まったく知らなかった。で、清志郎は、ユーモアがないとか、大人げないとか、短気は損気とか、インディーズの夢も終わりだとかと、文句言いまくってる。あはは、最高だ!!
で、この本には、清志郎が残してくれた素敵な言葉が満載だ。
「本当に必要なものだけが荷物だ」
「右へどんどん行ってみろ。やがて左側に来ているのさ」
「安心しろ。君はまだまだ大丈夫だ。ぜんぜん平気のヘーザだ。へっちゃらもいいところさ。なにしろ俺がここにいて、君と同じ時間を生きているんだぜ。こんなに心強いことはないだろう。よし、OKだ」
で、僕達はそんな清志郎の言葉とSweetなLove Songを聴きながら、今日もがんばれる...。
cf.RC Succession/忌野清志郎 関連本 読破 List
- 愛しあってるかい DELUXE EDITION RCサクセション (1981)
- 十年ゴム消し/忌野清志郎 (1987・1993)
- 忌野旅日記/忌野清志郎 (1993)
- 瀕死の双六問屋/忌野清志郎 (2000/2007)
- ロック画報 10 -特集 RCサクセションに捧ぐ- (2002/2009)
- ROCKIN'ON JAPAN 特別号 忌野清志郎 1951-2009 (2009)
- 忌野清志郎 永遠のバンド・マン (2009)
- TV Bros.増刊 みんなの忌野清志郎 (2009)
- 文藝別冊 総特集 忌野清志郎 デビュー40周年記念号 (2010)
- NAUGHTY BOY KING OF ROCK'N ROLL IMAWANO KIYOSHIRO 撮影/有賀幹夫 (2010)
- 忌野清志郎が聴こえる 愛しあってるかい/神山典士 (2010)
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