「Rising Sun/ライジング・サン」を観た
公開当時、ジャパンバッシングと騒がれた映画「Rising Sun/ライジング・サン」(1993/Cinema/TV)をあらためて観てみた。
こんな話。日本企業"Nakamoto"のLos Angels支店の落成記念Party。そんなPartyの最中、会議室で白人女性の死体が発見された。現場に急行したLA市警のWeb Smith警部補(Wesley Snipes)は、日本通のJohn Connor警部(Sean Connery)の日本人との巧みな交渉のおかげで、捜査を前に進める。そんな中、殺害現場の一部始終を録画していた監視カメラの映像をめぐり、様々な陰謀が明らかになっていく...。
この映画の舞台になっている1990年代前半は、日本企業によるアメリカ企業の買収とか、膨大な日本車のUS市場への輸出、牛肉や米の輸入格差など経済摩擦が、まさに問題になっていた時期。この映画でも、企業買収をめぐって、政治と金の問題、日本企業特有の系列の問題、そして裏社会で暗躍するヤクザの問題などが浮き彫りになり、その中で、日本人とアメリカ人の文化の違いやものの考え方の違いを描かれている。で、一番ひっかかったのは、アメリカ人からみた日本人像への違和感。用心棒っぽい西部劇のカラオケ映像でカントリー音楽を歌うヤクザたちとか、愛人を囲う別宅の謎の集合住宅とか、センパイ、コウハイと呼び合うという日本企業の上司部下関係とか、ほんと間違いだらけの日本観にあふれてる。20年近く前でも、間違いだらけだった。Suspense映画というよりも、トンチンカンな日本観を感じられた映画だった。
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