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Saturday, September 11, 2010

長田進/品川Stellar Ball/2010.09.08.

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 今週2010.9.8(Wed)、品川Stellar Ballで行われた長田進氏のMusician活動の30周年記念Live"長田進 presents "bar MALPASO""に緊急参戦。GRAPEVINEに加え、KUMI & NAOKI(from LOVE PSYCHEDELICO)、nanaco(=佐藤奈々子)そして、奥田民生が出演。会議を途中でなんと抜け出し、台風9号の影響でごった返す品川駅を抜け、なんとか品プリの品川Stellar Ballに到着。参戦Reportを書いてみます。

 事前には知らなかったんだけど、今回のLiveは2部構成。で、缶ビールを持って、19時ちょいすぎに会場に入ると、すでに長田進氏がひとりで舞台に上がってる。で、長田氏から、「こんばんわ、濡れなかった?」というTalkからLiveは始まった。長田氏いわく、「今日は俺の活動30周年記念ということなんだけど、ふつう歌手の人とかは、Record出して何周年みたいになるけど、俺はGuitarlistだからどこか始まったかわからないの。ま、だいたい30年ということで...」みたいな話が出る。それにしても、長田氏とのつきあいは、やっぱり佐野元春 with The HeartlandでのGuitarlistとして。"Cafe Bohemia Meeting"(1986/1987)、"Pisces Tour"(1987/1988)、"ナポレオンフィッシュ・ツアー"(1989)、"The Circle Tour"(1993/1994)"、1984.9.15に横浜スタジアムで行われたThe Heartlandの解散Live"Land Ho!"で、長田氏の勇姿をみたもの。あとは、やはり奥田民生氏のBandとしての長田氏。民生氏のLiveでは、"okuda tamio LIVE E 0203 FINAL"(2003.2.1/日本武道館)や"RIJF2004"で堪能させていただいてる。そして、Producerとしての長田氏。CoccoやバインのProduce業は有名だし、もちろん、Guitarlistとして様々なArtistのRecordingに参加してる。長田氏の弾き語りが始まった中、そんなことを思い出しながら、今回のLiveも堪能することに。

 で、そんな感じで始まったその第1部。続いて、バイン系の亀井氏、高野氏、金戸氏がジワジワとStageに上がり、長田進 with Grapevine名義でReleaseされたAlbum「Malpaso」(現在、ヘビロテ中)から、「eclipse」が演奏される。なかなか壮大でCDで聴くより、いい音だ。続いて、nanacoは登場。どうも、Dr.StrangeLoveの曲らしい英詩の曲なんだけど、彼女の声の綺麗さと表現力の豊かさといい意味での素朴さがいい。で、2曲目は「ギターになりたい」という新曲。そして、nanaco氏は長田氏に青いりんごを渡しで、Dr.StrangeLoveの「The apple tree song」が演奏される。「俺、昔、りんごは嫌いだったんだ」という話をしながら、長田氏はりんごをむしゃむしゃ食べてた。なんとなく、のどかな感じがいい。で、バインの田中氏も登場して、バインと一緒に1曲演奏された。それにしても、長田氏も田中氏も酒をひっかけながら、演奏してる。このゆるさが大人の余裕だ。こっちも2缶目のビールでいい感じ。

 ここで、長田氏が「彼とは10年ぐらい一緒にやったかな。良いことも悪いことも共に経験しました。奥田民生!」と言って、民生氏がStageに登場。そして、2人だけでアコギでDr.StrangeLoveの「アメリカのアリゾナ」が演奏される。Bluezyな演奏がいい感じ。ちなみにこの曲は井上陽水氏による作詞。もう1つ、陽水氏から詩をもらってるけど、まだ作曲してないとのこと。ちなみに詩のTitleは「爬虫類の血が(ほにゃらら...聞き取れず)」とのこと。さすが、陽水氏だ。で、もう1曲知らない曲「Midnight Blues」が演奏された後、赤いLightの多い今日の照明について民生氏が、「楽屋のモニターから見える客は、ぜんぶ明太子に見える」と話す。そして、自分の曲をやってもいいということで、民生氏が演奏した曲「あくまでドライブ」を。最近の民生氏はBandで、Guitarを自分1人でやってるけど、「10年ぐらい一緒にやってて、あのときはギター2人だったでしょ。これがひとりになるとね、自分の曲できないんだよねー(笑)」。この民生氏のコメントは思わず、笑ってしまった。やっぱ、昔、一緒にやったことで、2人のいい意味でこの枯れた関係が微笑ましい。で、途中、民生氏がいつものように「しながわーーー!」って叫んでた。最高っす。

 で、民生氏が退場した後は、LOVE PSYCHEDELICOからKUMI & NAOKIがStageに登場。3本のGuitarで、まずはJohn LennonのCover「Watching The Wheels」。で、今回はCover中心で行くとのことで、Bob Dylanのかの名曲「Blowin' in the Wind/風に吹かれて」が演奏される。生で聴くデリコのKUMI氏の声っていい。声のハリと若干枯れたところが本当にいい。この70年代なRockを歌わせたら、彼女に匹敵するFemale Vocalistって思い浮かばない。で、ここで、デリコの「Your Song」。昔よく聴いた曲。ともかくいい。ここで、バイン田中氏がLead Guitarとして(!)再登場し、あのCCRの「Have You Ever Seen the Rain?/雨を見たかい」を。それにして、KUMI氏の高いKeyに合わせて、ハモル田中氏。やっぱ、この人の高音はあらためて凄い。

 で、いろんなArtistがStageに上がって、さまざまなSessionが行われた第1部が終了。缶チューハイを買ってきて、Stageの転換を待ちつつ、第2部へ。

 まずは、長田氏とバインのDrums亀井氏だけで、Album「Malpaso」のTitle Tuneである「Malpaso」が演奏される。この第2部からは長田進 with Grapevineだけの完全Band Modeで、Liveが進んでいくことに。バインが全員Stageにあがって、次はバインの「CORE」へ。今年のRIJF2010で"Lakeの番人"のバインの出演はなく、ひさびさにバインの音を聴けるということで、一気にTensionがあがる。長田氏も入ってるからか、音の轟音さとGrooveがハンパない。続いて2曲目もバイン曲でAlbum「Sing」から「フラニーと同意」。Guitarのアンサンブルがたまらない。で、田中氏から「今年を半分ぐらい使って作り上げてきた"Malpaso"の世界で す。最後までもうちょっとお付き合い下さい!」って言葉があってから、Album「Malpaso」から「Beautiful orphan」。で、舞台に女性のDancerが上がり、ExcitingなDanceをしていたけど、なんとそのDancerが長田氏の実の娘さんであることがわかる。そして4曲目はAlbum「From A Smalltown」からバインの「COME ON」。タメの効いたRhythmeがいい。いつも思うんだけど、ほんと亀井氏と高野氏のRhythm隊は鉄壁だ。彼らがいて、バインのグルグル広がるGroove感が出来上がると思ってる。で、第2部のLastはAlbum「Malpaso」から「Free World」。語りかけるような長田氏の穏やかなVocalで、フッと力が抜けた。長田氏の渋い声って、聴けば聴くほど味わい深いです。

 で、Encoreに。最初に長田氏から「人と人とのつながりがラッキーで、なんとか30年やってきた」とか、「メールも電話もしないけど、スタッフ、家族、友人とみんなよくつながってくれた」とか、「これからも俺のギターを聴いてくれる人とかとつながっていきたい」みたいな"つながり"についての話が。確かに長田氏は佐野元春氏をはじめ、ほんとにいろんな人とつながってつながり続けてる。で、自分も20年くらい前から、CDやLiveで長田氏のGuitarを聴いてきた。これからも、隅っこのほうだけど、つながらしてください。で、黒のMalpasoのTeeを着たバインとともに、同じTeeを着た奥田民生氏もStageに登場。で、「Maipaso Projectはは勉強になりました! 長田監督、ありがとうございました!」とバイン田中氏がしゃべった後、あのバインの完全名曲Rock Tuneであるあの「FLY」が...。しかも、民生氏とのTwin Vocalだ。まさか大好きなArtistな民生氏とバインが一緒にStageに演奏していることが信じがたい。物凄い疾走感と迫力で凄まじかった。こんなSupriseがあるから、Liveってたまらない。ほんと今日はここに来れてよかった。心の中で、Rockの神様にお礼を言う。で、Encore 2曲は同じメンツで、Album「Malpaso」のBonus Discに収録されてる「俺の車」。この曲は民生氏が長田氏に提供した曲。大陸的で放牧的で、まるでRoad Movieを観てるようなMelody Lineが気持ちよかった。で、なんども段取りを長田氏が間違えながらも、nanacoと一緒にStageに上がった長田氏の娘さんが大きな花束を長田氏に渡す。抱き合う父と娘。いい光景です。それを観てて、忌野清志郎さんの日本武道館の完全復活祭で、大きくなったタッペイ君とモモちゃんが清志郎に花束を渡していたシーンを思い出す。いいよね、家族って。で、デリコのKUMI & NAOKIもStageに登場して、Stageが一気に狭くなった。で、みんなで演奏されたのは、Neil YoungのCoverで、「Rockin' In The Free World」。Kumiの巻き舌VocalをMainに、Neil YoungのRock'n Rollが再現されていく。しかも、Guitarは6本もある! で、圧巻は、奥田民生→デリコNAOKI→バイン西川と、ありえないLead Guitarのリレー。で、リレーの最後は、民生氏は「長田すすむぅぅぅ!」と叫んで、長田氏が弾きまくり。すげー!!

 そんな感じで、長田進氏のMusician活動のおよそ30周年の記念Live"長田進 presents "bar MALPASO""が無事に終了。時刻はとっくに大きく22時をまわってる。まさか平日の品川で、3時間半弱のLiveを楽しめるとは...(民生氏も言ってたけど、足はしびれまくりだっだけどね...)。やっぱ、Liveはいいです。思いっきり再生しました。というわけで、これからの長田進氏のGuitarと音楽には、つながっていきます。

●Set List ※わからないだらけで、適当ですが...
=第1部=
M-01. <わからない>/長田進
M-02. eclipse/長田進 with Grapevine
M-03. <わからない>/長田進,nanaco
M-04. ギターになりたい/長田進,nanaco
M-05. The apple tree song/長田進,nanaco
M-06. <わからない>/長田進 with Grapevine
M-07. アメリカのアリゾナ/長田進,奥田民生
M-08. Midnight Blues/長田進,奥田民生
M-09. あくまでドライブ/長田進,奥田民生
M-10. Watching The Wheels/長田進,KUMI & NAOKI(from LOVE PSYCHEDELICO)
M-11. Blowin' in the Wind/長田進,KUMI & NAOKI(from LOVE PSYCHEDELICO)
M-12. Your Song/長田進,KUMI & NAOKI(from LOVE PSYCHEDELICO)
M-13. Have You Ever Seen the Rain?/長田進,KUMI & NAOKI(from LOVE PSYCHEDELICO),田中和将(from Grapevine)
=第2部=
M-14. Malpaso/長田進 with Grapevine
M-15. CORE/長田進 with Grapevine
M-16. フラニーと同意/長田進 with Grapevine
M-17. Beautiful orphan/長田進 with Grapevine
M-18. COME ON/長田進 with Grapevine
M-19. Free World/長田進 with Grapevine
=Encore=
M-20. FLY/長田進 with Grapevine,奥田民生
M-21. 俺の車/長田進 with Grapevine,奥田民生
M-22. Rockin' In The Free World/長田進 with Grapevine,奥田民生,nanaco,KUMI & NAOKI(from LOVE PSYCHEDELICO)
- Tour Title:長田進 presents "bar MALPASO"
- Date:2010.09.08.(Wed)
- Place:品川Stellar Ball
- Members:長田進,nanaco,Grapevine,奥田民生,KUMI & NAOKI(from LOVE PSYCHEDELICO)

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cf.Grapevine Live List
- 2006.08.06 Rock In Japan Fes.2006 at 国営ひたち海浜公園
- 2007.05.09 tour2007「ママとマスター」 at Shibuya-AX
- 2007.08.03 Rock In Japan Fes.2007 at 国営ひたち海浜公園
- 2007.12.28 COUNTDOWN JAPAN 0708 at 幕張メッセ
- 2008.08.03 Rock In Japan Fes.2008 at 国営ひたち海浜公園
- 2008.09.13 GRAPEVINE Tour2008 at Yokohama Blitz
- 2009.07.31 Rock In Japan Fes.2009 at 国営ひたち海浜公園
- 2010.09.08 長田進 presents "bar MALPASO" at 品川Stellar Ball

cf.奥田民生 Live List
- 2003.02.01 okuda tamio LIVE E 0203 FINAL at 日本武道館
- 2003.08.02 Rock In Japan Fes.2003 at 国営ひたち海浜公園
- 2004.08.08 Rock In Japan Fes.2004 at 国営ひたち海浜公園
- 2005.08.06 Rock In Japan Fes.2005 at 国営ひたち海浜公園 -THE BAND HAS NO NAME-
- 2005.08.07 Rock In Japan Fes.2005 at 国営ひたち海浜公園
- 2006.02.22 okuda tamio Cheap Trip 2006 at 昭和女子大学人見記念講堂
- 2006.08.05 Rock In Japan Fes.2006 at 国営ひたち海浜公園
- 2006.12.29 COUNTDOWN JAPAN 0607 at 幕張メッセ -The Verbs+奥田民生-
- 2007.08.03 Rock In Japan Fes.2007 at 国営ひたち海浜公園
- 2007.09.01 新しき日本語ロックキャンペーン2007 世界ロック選抜<ファイナル> at 両国国技館
- 2007.12.28 COUNTDOWN JAPAN 0708 at 幕張メッセ
- 2008.04.18 okuda tamio FANTASTIC TOUR 08 at 渋谷C.C.Lemonホール
- 2008.08.03 Rock In Japan Fes.2008 at 国営ひたち海浜公園
- 2009.07.31 Rock In Japan Fes.2009 at 国営ひたち海浜公園
- 2010.08.08 Rock In Japan Fes.2010 at 国営ひたち海浜公園
- 2010.09.08 長田進 presents "bar MALPASO" at 品川Stellar Ball

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