「パン屋再襲撃/村上春樹」を読んだ
軽めな本を読みたい気分だったので、自分の本棚から20数年前に読んだことのある村上春樹氏の「パン屋再襲撃」(文春文庫)を再読してみた。
これ、1986年に出版された短編集。「パン屋再襲撃」、「象の消滅」、「ファミリー・アフェア」、「双子と沈んだ大陸」、「ローマ帝国の崩壊・1881年のインディアン蜂起・ヒットラーのポーランド侵入・そして強風世界」、「ねじまき鳥と火曜日の女たち」の6つの短編が収録されてる。
今回あらためて読んで個人的に一番良かったのは、「ファミリー・アフェア」。妹の結婚話を機に、兄である"僕"と"妹"の関係が変わっていき、兄の日常にも変化が起き、戸惑いの感情が生まれて、そして受け入れようとする優しさに溢れてる。この手のホッとする話は、村上春樹Worldの大事な要素のひとつだと思う。
ともかく、この短編集は、春とか秋とかいい季節のときに、公園の木陰で読んだりすると、最高に気持ちいいだろうな。また20年後に読んでみたい。
cf.村上春樹 読破 List
- 風の歌を聴け (1979)
- 中国行きのスロウ・ボート (1980)
- カンガルー日和 (1981-1983)
- パン屋再襲撃 (1986)
- レキシントンの幽霊 (1986)
- ランゲルハンス島の午後 (1986)
- ノルウェイの森 (1987)
- TVピープル (1990)
- もし僕らのことばがウィスキーであったなら (1997)
- ふわふわ/村上春樹・安西水丸 (1998)
- Mr.and Mrs.Baby and Other Stories-犬の人生/Mark Strand-マーク・ストランド (1998)
- 神の子供たちはみな踊る (1999-2000)
- 海辺のカフカ (2002)
- アフターダーク (2004)
- 東京奇譚集 (2005)
- ふしぎな図書館/村上春樹・佐々木マキ (2005)
- 走ることについて語るときに僕の語ること (2007)
- 1Q84 a novel BOOK 1<4月-6月> (2009)
- 1Q84 a novel BOOK 2<7月-9月> (2009)
- 1Q84 a novel BOOK 3<10月-12月> (2010)
追記:昨日手に入れたCD/DVDは以下(いつも感謝してます!)。おいおい書きます。
・ ジャック・ナイフ/Does (2010/CDS)
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